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新潟・五泉市・咲花温泉にある割烹温泉旅館です。今回新潟市在住の湯友の紹介にて宿泊させていただきました。
3月下旬とは言え新潟県に入った瞬間、大阪ではありえない完全な雪景色、今回は嫁さんの軽自動車(ノーマル装備)での訪問のため、帰りがどうなることやらと心配していましたが、難なく訪問・帰宅することができました。
咲花温泉自体、あまり知識を備えていなかったのですが、なんというか新潟県の温泉の豊富なこと!と唸りたくなる極上湯が待ってました。
部屋食でカニ一杯づつついて宿泊代金は2人で3万丁度という破格の安さ、さらに宿泊者のみ貸切露天風呂が45分無料で利用できます。
料理に関してはこの値段でこれ程美味くていいの?と思いました。カニに関してもかなり身が入っており今までいただいた旅館のそれより味も良い。(独自ルートで仕入れており、仕入れ値は激安と暴露されました)しかしながら他料理もそうですが、この値段でここまで手の込んだ料理で儲けは大丈夫なのかという程豪華でした。1泊一人3万程度の宿で出されるランクと言えます。
貸切露天風呂に関しては湯がちょっと残念。性質上しかたないのかもしれませんが、循環湯で卵臭はあるものの湯はかなりくたびれていました。ただし湯室はかなり豪華です。景観はあまりありません。
秀逸なのが内風呂です。当日は6組しか宿泊しておらず、必然的に貸切タイムがほとんど。左右に二つの大き目の浴槽があり、卵臭の強い薄緑色の硫黄泉がかけ流しされています。また左側の浴槽は空気に触れて喜連川早乙女温泉のような綺麗な白濁した緑色、温度も人肌程度に冷まされ眠りを誘う心地よさです。酸性泉ではないので湯触りもやわらかく、匂いの割に体に卵臭が染みつきません。またこの地域特有のガソリン臭もほぼ感知しませんでした。新潟市内のだいろの湯の主源泉に似ている気がしました。
朝風呂のときには、なんと湯の色が完全に変わっており、右側が白濁した緑色、左側が白濁湯に。本当に温泉って面白いです。
内湯からの景観は単線電車が雪景色の中を時折走る旅情あふれる独特な雰囲気を醸し出しています。
日帰りの場合、対応があまり?という話も聞きましたが、宿泊時は微塵も感じませんでした。特に仲居さんと若息子さんの対応は好感触でした。
総合的に大変満足のいく宿。関西からは少し遠いのが難点ですが、また再訪したいと思える宿でした。4人が参考にしています