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日本海東北自動車道の中条インターから国道113号線に出て北上しますと、巨大な親鸞の像が出てきます。そこにある温泉です。正確には宗教法人所有の温泉施設という形なのですが、一般に開放されています。とはいいましても、ちょっと入りにくい雰囲気でして、コーストタウンか◎霊ビルかというくらいに鄙びています。
フロントで受付をしまして、浴室に行くのですが、道中も薄暗く、親鸞の一生を描いた絵物語を見ながら歩いていきます。オーナーのコレクションか、食器類やら色々と置いてあるのがパラダイス。
脱衣所も照明ダウンで薄暗いです。事務用の縦型ロッカーですが、鍵が壊れていて使いにくかったり、壁が傷んでいたりと心配もあります。
で浴室に入るのですが、それ以前からしていた強烈な石油臭が鼻を捉えて離しません。これは見事!真っ黒に濁った個性的な湯はナトリウム-塩化物強塩温泉です。35950mg/kgととんでもないハイスペック!60.7℃の自噴です。真っ黒で強い塩味、強烈なホカホカ感と食塩泉ならではの肌のべたつきがあります。ガツンと重油の臭いがしまして、これが浴後もなかなかとれません。汗をかいたくらいではまったくとれず、後日石鹸で洗い直してようやくといったところです。浴室の構成ですが、内風呂は大きなあつ湯と小さなぬる湯、もちろんかけ流しです。露天は2つ浴槽がありまして、そのうち1つは空、1つはあつ湯でした。こちらもかけ流しになっています。ただ、露天は草生え放題で手入れはされておらず、ちょっと入りにくいかもしれません。まあ手入れ云々は内湯も同様なのですが。
施設のきれいさや設備の充実を求めに行くのはお門違いで、やはり強烈な湯をまんま楽しみたいところです。入浴するにはパラダイス耐性が必要かもしれません。そうそう、この黒い濁りはヨード分とのことです。ここまで個性的なところはなかなかないと思いますので、興味がありましたら是非どうぞ。3人が参考にしています