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宮坂接骨院の向かい、衣の渡川に面して建つ共同浴場。祝日の午前中、初めて行ってみました。湯小屋前の小さなガラス窓から入浴料200円を払って、浴室の戸を開けると、昔ながらの木製の脱衣棚。大正7年に、板に墨で書かれた分析表が、歴史を物語ります。ガラス戸の向こうには、5人サイズのタイル張り内湯があり、真ん中で半分に仕切られています。奥の方は、腰掛けスペースがあるので、3人サイズかな。無色透明のアルカリ性単純温泉(南部源湯・中門川源湯の混合泉)が、かけ流し。緑色の湯かと思ったら、タイルの色でした。肌がツルツルする浴感。どちらの浴槽も40℃位だったので、入口に近い方の湯船だけ、蛇口を捻り湯を投入。ほのかに硫黄臭のする、とてもいい湯です。黒い湯の花も舞っています。ふと見上げると天井が高く、湯気抜きのある見事な湯屋建築の意匠。職人さんの仕事ぶりに感心しつつ、貸切状態で堪能できました。
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