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秋田市街地から約4kmの旭川上流河畔に佇む、昭和37年に開業した温泉宿。鉄筋5階建の東館と2階建の南館からなる、和風の大型旅館でもあります。秋田に出張で出かけたので、一泊朝食付で利用してみました。
秋田駅西口からバスで15分ほどですが、タクシーだと10分ほどで料金は2000円位です。この日は東館3階の12畳広縁付き和室に宿泊。綺麗な部屋で、窓から住宅街と山を望む景色。浴衣に着替え、早速温泉へ。
エレベーターで1階へ下り、フロントから前のロビーを右手奥に進んだ先に、男女別の大浴場があります。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。広い浴室に入ると、右側に27人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、エコロジー系です。
タイル張り石枠内湯が3槽あり、いずれもちょっぴり緑褐色がかった透明の塩化物温泉(源泉名: 秋田温泉 元湯)が満ちています。左側の窓際に16人サイズの主浴槽「あつめの湯」があり、泉温39.4℃を加水なし、加温ありで42℃位で供給。PH8.5で、肌がツルツルする浴感です。循環・消毒ありですが、塩素臭は気にならないレベル。湯口の湯を口に含むと、焦げたモール臭がして苦しょっぱい。右側奥には12人サイズの浴槽「ぬるめの湯」があり、湯温は39℃位。また奥には1人サイズと6人サイズに2分割された浴槽「ぬるめの湯」もあり、こちらも湯温は39℃位。それぞれかなりオーバーフローしているので、かけ流しも併用しているのでしょうか。
続いて、外の露天風呂へ。入口近くに1人サイズの壺湯があり、湯温はどちらも40℃位。また左手には、屋根付8人サイズの石造り浴槽があり、湯温は41℃位。日本庭園を眺めつつ、ぬるめの湯温でまったりできました。
翌朝の朝食は、南館1階のコンベンションホール「泰山」でバイキング。トンブリやエゴ、ハタハタの南蛮漬けなど郷土色のある食材もあり、箸もすすみ満足できました。
県内には源泉かけ流しの名湯も多いため、湯使いの面では少し残念なものの、きれいな宿なので何かの用事での宿泊利用なら、また泊まっても良いなと思える湯宿でした。
主な成分: ナトリウムイオン4423mg、カルシウムイオン10.9mg、アンモニウムイオン24.5mg、マグネシウムイオン5.0mg、バリウムイオン6.3mg、ストロンチウムイオン2.4mg、リチウムイオン0.2mg、アルミニウムイオン0.2mg、鉄(Ⅲ)イオン0.2mg、フッ化物イオン1.8mg、塩化物イオン5257mg、臭化物イオン27.9mg、ヨウ化物イオン5.0mg、硫化水素イオン0.1mg、チオ硫酸イオン0.20mg、硫酸イオン0.2mg、亜硝酸イオン2.7mg、リン酸一水素イオン0.2mg、炭酸水素イオン1947mg、炭酸イオン597.5mg、メタケイ酸34.9mg、メタホウ酸127.2mg、成分総計12.50g20人が参考にしています