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投稿日:2016年11月23日
6つの湯船で源泉かけ流し (御宿さか屋(旧 吉奈温泉 さか屋))
きくりんさん [入浴日: 2016年6月17日 / 1泊]
44.0点
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55.0点
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44.0点
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33.0点
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55.0点
かつて「子宝の湯」として親しまれた吉奈温泉に佇む、江戸初期に開業した元造り酒屋の老舗旅館。近年では、岡本太郎や黒澤明に愛された宿としても知られています。一度泊まってみたいと思っていましたが、珍しく予約が取れたので、平日に一泊二食付で利用して来ました。
到着すると、先ずはロビーで抹茶のおもてなし。記帳を済ませ、吉奈川を渡って宿泊棟へ。この日は、養気楼5階の「西斗の間」に宿泊。10畳の和室で、バス(温泉)トイレ付です。親戚の造り酒屋が仕込んだという、地酒のサービスが嬉しい。窓からは、天城の山々と向かいの旅館「東府屋」の屋根が望めました。
浴衣に着替え、早速2階の露天風呂「白藤の湯」へ。こちらを先ずは、貸切で使わせて頂きます。籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室の手前には、2人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、POLA製です。奥に、カーポートのようなアクリル製の屋根が付いた、6人サイズの木造り浴槽があり、無色透明のアルカリ性単純温泉[源泉名:混合泉 吉奈1号(大湯)、吉奈3号(花沢の湯)、吉奈4号(煤垣湯)]が、サラサラとオーバーフローしています。源泉47.5℃を、41℃位で供給。加水・加温・循環・消毒もせず、源泉かけ流しです。PH8.94で、肌がスベスベする浴感。丸太の湯口から注がれ、口に含むと微かな温泉臭がして、クセのない円やかな味。囲まれて景色は望めませんが、簾の隙間から吉奈川のせせらぎを眺めつつ、まったりできました。
続いて、3階の大浴場「太郎さん風呂」へ。岡本太郎がデザインした、ガラス張りのモダンな浴室です。6人分のシャワー付カランと、2人分のカランがある洗い場。左奥に、3人サイズの底タイル張り石造り木枠内湯があり、湯温は41℃位。ここからチョロチョロとオーバーフローして、9人サイズのタイル張り変形内湯へ。槽内にも湯口があり、湯温はこちらも41℃位。岡本太郎の作品「座ることを拒否する椅子」もありました。
夕食は、館山荘5階奥の食事処「花いかだ」の個室で、創作会席に舌鼓。お品書きはなく、食前酒の夏みかん酒からスタート。先付は桜海老入もずく酢、抹茶豆腐はゴマだれが旨い。八寸には、鮪寿司や煮鮑、湯葉ベーコン巻のアスパラ味噌和え。小鉢にう巻きが出て、利き酒セットがすすみます。造りは、鮪とアカザ海老で、こちらも美味。鱧と細切り野菜の椀物と続き、スズキの刺身は甘夏の輪切りに乗せて。水茄子の田楽、小鉢は青豆豆腐サラダ梅肉ソースがけ。鹿肉の治部煮、豆腐と餅入り桜海老の小鍋と続き、蓮根餅餡掛け、蛍烏賊と空豆の天婦羅はカレー塩で。赤出汁の味噌汁と焼若鮎飯は釜炊き、デザートは甘夏の葛きりでお腹一杯。量も味も満足です。後で部屋に、こだわりデザートとして桃のシャーベットと蜜豆を運んでくれました。
就寝前には、5階の離れ「養珠亭」の奥にある、2つの貸切露天風呂へ。空いていれば、予約不要でいつでも入れます。奥の「酒樽の湯」は2人サイズの樽風呂で、湯温は41℃位。また手前の「花の湯」は、1人サイズの木造り浴槽で、湯温は42℃位でした。満天の星空と、迷い込んだ蛍の光に癒されつつ、ゆっくり湯浴みできました。
翌朝の朝食は、昨晩と同じ食事処で。鯵の干物主菜で、鮪の山かけやすいとん鍋等、品数も豊富な和定食。山葵漬が、やっぱり美味しい。
食後は、男女入替になった4階の大浴場「お万さん風呂」へ。10人分のシャワー付カラン(内3つはシャワーなし)がある洗い場。8人サイズの木造り内湯が、2つ連なります。共に、湯温は42℃位。続いて、外の露天風呂「オリオン座風呂」へ。半屋根付12人サイズの底タイル張り岩風呂で、こちらも湯温は42℃位。奥には、寝湯スペースもあります。昼間だったので、東府屋の屋根と山々の景色が見えました。
吉奈温泉は、自然が豊かで静かな温泉地。のんびり過ごすのには最適です。源泉かけ流しの温泉と、美味しい料理に満たされる宿で、たまにはゆっくりしてみるのもいいかも知れません。
主な成分: ナトリウムイオン139.1mg、カルシウムイオン30.8mg、塩素イオン44.7mg、臭素イオン0.1mg、ヨウ素イオン0.1mg、硫酸イオン268.3mg、炭酸水素イオン23.3mg、炭酸イオン13.8mg、水酸イオン0.1mg、メタケイ酸72.6mg、メタホウ酸1.9mg、成分総計0.599mg15人が参考にしています
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