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KTR天橋立駅のちょっと北にあるホテルです。府道2号線沿いにあり、目立つ建物ですから迷うことはないと思います。時間は短いのですが日帰り入浴もやっていまして、タオル付きで1200円です。
浴室は2階になりまして、記紀っぽい神話になぞらえた浴槽の数々です。まず入り口付近に2つの小部屋がありまして、1つは「天の土」という蒸し風呂。他方は「神々のお休み処」というソルトピットです。これが変わり種でして、20℃ほどの冷室には8つの壷が置かれていまして、中には飽和食塩水が入っています。ここから気化した食塩が再び室内で結晶化して壁に岩塩のコーティングを施してくれるというものです。壷はこの塩で固定されています。壁面は塩で白くなっています。
浴室(内湯)は「天降りの湯」と称する座り風呂、「国生みの湯」という主浴槽、「おのころの湯」という名の寝浴とあります。露天の主浴槽は「天照の湯」といいます。他に2つほど源泉の壷湯があります。これがかけ流しの冷涼な源泉でして、ここだけ無ろ過のため黄褐色に濁っていまして、浴槽の淵なんかを見ますと析出物がついています。塩気と金気が豊富な湯です。泉質は含放射能・鉄(II)-ナトリウム-塩化物泉でして、30.2℃、80.1L/min、pH6.87、16.30g/kgとなかなかの濃度です。壷湯はかけ流しで、それ以外は加温・循環・消毒あり。循環湯の側はやや塩気がする無色透明な湯で消毒臭は控え目でした。
源泉壺湯は20℃ほどのヒンヤリしたものでして、多分源泉井戸から引っ張ってくる間に冷めてしまってという感じなのでしょうが、特に夏場は締めにこちらを用いると清涼感いっぱいで言うことなしかと思います。浴後は肌のべたつきが顕著でしたし、食塩泉らしさが感じられました。アメニティーは資生堂の3点セット。ブースによっては馬油のシャンプー・コンディショナーに柿渋のボディーソープを置いてあるところもありました。このあたりはきちんとしたホテルのクオリティーです。9人が参考にしています