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およそ5万坪という広大な敷地に佇む、昭和35年に開業した指宿温泉の高級和風旅館。豪華な薩摩焼などを展示する「薩摩伝承館」も併設しています。平日に、一泊二食付で利用してみました。この日は、花の棟5階のツインルームに宿泊。窓からは、中庭を見下ろす眺めです。
早速浴衣に着替え、別棟の湯殿「元禄風呂」へ。途中、ライトアップされた松林が美しい。太鼓橋を渡り、階段で2階へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。2階から直接露天や砂むし風呂に行けますが、先ずは1階の大浴場へ。
広々で絢爛豪華な浴室。奥に、14人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティはオレンジ系です。中央に50人サイズの石造内湯には、無色透明のナトリウムー塩化物温泉(源泉名: 湯之里1号,2号,3号および4号)が満ちています。泉温63.9℃を加水・加温せず、41℃位で供給。適温に保つ為、循環あり・消毒なしです。
右手に、3人サイズの石造「冷泉風呂」。こちらは、別源泉の単純温泉(源泉名: 潟山105号)を、源泉かけ流しにしています。泉温25.3℃と冷たく、PH7.1でやや肌がスベスベする浴感です。
また、向かいに6人サイズの浅い「腰湯」。その先に、6人サイズの石造浴槽「浮世風呂」。湯温は43℃位で、少し熱め。裸婦の浮世絵が描かれています。更に右奥に、5人サイズの樽風呂。湯温は42℃位。また、左側手前には蒸し風呂もあります。
続いて2階へ。砂むし風呂の手前に、5人分のシャワー付カランがある洗い場と石造浴槽。外に出ると、中央に巨木が鎮座しています。
左側に、打たせ湯付12人サイズの石造浴槽「塩湯」。こちらも、別源泉の黄褐色に濁ったナトリウムー塩化物温泉(源泉名: 潟山28号)が源泉かけ流しにされています。泉温43.9℃を、42℃位で供給。PH6.7で、さらりとした浴感です。
右奥には、10人サイズの岩風呂。湯温は41℃位です。能舞台っぽい小休み処もあり。多彩な浴槽で、3源泉を満喫しました。
夕食は、食事処「羽衣」でお品書付の会席料理に舌鼓。食前酒は梅酒で、色鮮やかな前菜に続き、お造り4種も身がしまっていて美味。「幻の焼酎セット」もすすみます。豚足の味噌煮、寒鰤の焼物と続き、季節の食材に春を実感。湯葉餅玄米あられ揚、黒豚しゃぶしゃぶと来て、芋の天婦羅はサービスで。酢の物に鰹の刺身が出て、最後のデザートまで美味しく頂きました。
就寝前に、1階の大浴場「松雲風呂」へ。棚に籐籠が並ぶ脱衣場でには、ドライヤーも完備。小タオル備付けです。浴室に入ると、手前左右に22人分のカラン(内4つはシャワー付)。アメニティは、やはりオレンジ系です。
窓際に、40人サイズの石造内湯があり、2つに分割。共に、無色透明のナトリウムー塩化物温泉(元禄風呂と同じ)が満ちています。こちらも循環ありですが、濾過せずに放流。左側が42℃位で、右側は40℃位。口に含むと、少し旨じょっぱかったです。
翌朝は、砂むし風呂も堪能。朝食は、花の棟7階のダイニングルーム「ルビー」でバイキング。品数は多めで、メニューは普通かな。スタッフのサービスは満足しました。31人が参考にしています