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投稿日:2010年10月8日
茜色の力量ある湯 (旅館 灰沢鉱泉(閉館しました))
鸚鵡鮟鱇さん [入浴日: 2010年9月15日 / 2時間以内]
33.0点
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国道19号線を上松町方面にそれ、JR上松駅の北側のループ橋を渡ります。赤沢自然休養林を目指してしばらく進みますと、灰沢温泉は左折する旨小さい案内看板があります。そこからは看板に従って進んでいくのですが、小さくて分かりにくいのでご注意ください。1~1.5車線ほどの山道を2kmばかり進んだ最奥にあります。
「信州秘湯の会」なる提灯がぶら下がっていて、期待が膨らみます。受付で手続きをしまして、薄暗い廊下を浴室まで。脱衣所は籠のみで、少々薄暗いです。ここは変わった構造でして、脱衣所と内風呂は男女別々なのですが、露天は1つだけで混浴となります。那智天然温泉がこのタイプでした。カップルで貸し切りとかですと、楽しめるかもしれません。
さて、こちらの内湯は抜群の湯でして、泉質は含二酸化炭素・鉄-カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-炭酸水素冷鉱泉。茜色のこってりした湯で源泉温度が8.1℃とびっくりするほど冷たいので加温されています。底部に熱交換器がありまして、じんわりと温めている印象です。溶けている物質総量は5263mg/kgで、そのうち二酸化炭素は2419mg/kgですから、炭酸天国です。とはいいましてもむせかえるほどではなく、どちらかと言いますとミネラル成分が中心の印象になりました。底からあぶくのように加温された湯が上がってきていますが、このあぶくが二酸化炭素なのかな。ほのかに金気臭のするお湯でした。あと、浴室のいで立ちがいい感じでして、すのこ張りの床を見ていますと、秘湯感が出てきてわくわくしますね。温泉の使い方ですが、加温かけ流しで塩素消毒ありとのことです。とはいいましても消毒臭は感じられませんでした。
露天風呂は天然温泉ではなく、大きな壷湯にジェットがついた形です。庭の水車が印象的でした。
印象的には星4つ~5つかなと思いますが、消毒ありとのことで涙をのんで星3つとしておきます。とはいいましても、この湯の力量は認めざるを得ず、大変立派な隠れ湯だと思います。泉質派にもお勧めできるポテンシャルの高いお湯だと思います。4人が参考にしています
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