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日本海の荒波が打ち寄せる、島牧村栄浜の少し高台に建つ、昭和51年に開業した木造平屋建ての温泉旅館。せたな町から国道229号を北上し、トンネルと素晴らしい景色が交互に繰り返す、シーサイドドライビングも楽しめます。土曜日の午後、日帰り入浴して来ました。
入浴料500円は、旅館のフロントで。日帰り入浴は、左側の別棟の入口から入ります。棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。浴室に入ると、左側に2人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。特筆すべきは、床一面に広がる千枚田状の温泉成分の黒褐色の析出物。歩きにくいのですが、温泉好きにはたまらない造形物です。窓際に、6人サイズの石造り木枠内湯があり、うっすら緑白色がかった透明のナトリウムー塩化物泉(源泉名:モッタ海岸温泉旅館)が、源泉かけ流しにされています。泉温53.1℃を、加水・加温せず43℃位で供給。PH6.9で、やや肌がスベスベする浴感です。飲泉コップが置かれ、口に含むと玉子臭がして少し塩味。小さな白い湯の花も、舞っています。
続いて、外の露天風呂へ。4人サイズの石造り浴槽で、湯温は42℃位。高台から、日本海を望む景色です。この日は天気がイマイチだったのですが、潮風を感じつつ貸切状態でまったりできました。
ちなみに、こちらはラジウム含有量が道内トップクラスということですが、分析書の数値を見る限りそれほどでもない印象。とはいえ、日本一温泉地数が多い北海道でありながら、道内ではラジウムが多く含まれる温泉は珍しい。ましてや、千枚田状の床、玉子臭漂う濃厚温泉が源泉かけ流し、日本海一望の露天風呂とくれば、やっぱり一度は訪れておきたい温泉ですね。
ラドン含有量: 1.204マッヘ
主な成分: ナトリウムイオン2289mg、マグネシウムイオン340.5mg、カルシウムイオン541.8mg、マンガンイオン5.9mg、フッ素イオン1.7mg、塩素イオン4712mg、硫化水素イオン0.4mg、硫酸イオン696.9mg、炭酸水素イオン899.8mg、炭酸イオン0.4
mg、メタケイ酸60.0mg、メタホウ酸58.9mg、遊離二酸化炭素214.6mg、遊離硫化水素0.9mg、成分総計10.12g19人が参考にしています