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日本武尊の東征の際に発見され、近年では信州の鎌倉と称される別所温泉。この温泉地に、3つある共同浴場の1つ。池波正太郎の小説「真田太平記」にも登場し、戦国武将ファンも訪れる湯処です。本当は「大師湯」に入りたかったのですが、行ってみたらお休みだったので、平日のお昼頃こちらを利用して来ました。
専用の駐車場はないため、車で行く場合は近くの有料パーキングへ。唐破風・入母屋造りの立派な外観は、延宝3年(1675年)の創建当時の檜造りの建物を再現したものだとか。外に飲泉場があり、飲んでみると鉱物臭と微かに硫黄臭がして、円やかな味がしました。
入浴料150円は、券売機で払います。左側が男湯。階段を下りた所に、棚だけの脱衣場。更に、階段を下りると浴室。手前に、5人分のカランがある洗い場。アメニティは、共同浴場なのでありません。奥に、巨石を配した8人サイズの石造り内湯があり、無色透明のアルカリ性単純硫黄温泉(源泉名:4号源泉)が満ちています。泉温50.6℃を、この日は43℃位で供給。気温の高い期間のみ、加水あり。PH8.7で、肌がスベスベする浴感です。湯使いは、加温なし・循環濾過あり・消毒もあり。湯口の湯を口に含むも、塩素臭は気になりません。ただ、鉱物臭はするものの、硫黄臭もしませんでした。総硫黄が多いのに、この点はちょっぴり残念な印象。窓からは石垣が見えるものの、景色は望めません。先客1名が上がられた後、貸切状態でまったりできました。
主な成分: リチウムイオン0.05mg、ナトリウムイオン74.3mg、カルシウムイオン13.2mg、ストロンチウムイオン0.1mg、アルミニウムイオン0.02mg、フッ化物イオン0.9mg、塩化物イオン43.5mg、臭化物イオン0.1mg、硫化水素イオン6.6mg、チオ硫酸イオン7.5mg、硫酸イオン83.9mg、リン酸水素イオン0.1mg、炭酸水素イオン19.3mg、炭酸イオン7.5mg、メタケイ酸47.2mg、メタホウ酸1.8mg、遊離硫化水素0.2mg、成分総計307.0mg17人が参考にしています