-
四日市市西部、内山地区の集落内に建つ共同浴場。目の前に駐車スペースがあるものの、余所からお客がくることを前提にしていないので、案内の看板なんかもなく、近くに来るまで分からない。
番台とはちょっと違うが、男女の境界壁の中に管理人さんが座るスペースがあり、そちらで入浴料金を支払います。1人250円。脱衣所は鍵などありませんので貴重品の管理はお気をつけください。といいましても、変な動きをしたら浴場から丸見えですがね。
浴室は浴槽1つ。洗い場はカランのみということで共同浴場ならではの簡素な感じです。ただし地元の方のお話では女子浴場はシャワーがあるとのこと。うっすらと緑色のアルカリ性単純泉がかけ流しで使用されています。熱い加温湯と冷たい源泉をブレンドして温度を作るという感じでして、この源泉がいい香りをしています。硫化水素系の弱いですがはっきりと分かる臭いですね。肌がしっとりとしてきまして、とてもご機嫌さんになります。湯あがりでも肌合いの違いが明白です。
アルカリ性単純泉は個性が弱いとか、消毒が効きにくいので塩素を多めにとか、まあ色々とあるのですが、全国のアル単浴場の経営者さんはこちらのお風呂を研究してみてはといったところです。身の丈(湧出量)に応じたサイズの浴槽できっちりとオーバーフローをかけてやれば個性を損なうことなく楽しめるといういい事例になりそうです。もともと採算ベースを考えなくてもいい施設ですから、市井のスーパー銭湯とは比べようもないのかもしれませんが、スーパー銭湯における源泉浴槽なんかもこんな感じで仕上げてくれればと思います。6人が参考にしています