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投稿日:2005年10月28日
新鮮立ち湯 (【新日本百名湯・日本温泉遺産に指定】鉛温泉 藤三旅館)
アルカリさん [入浴日: - / - ]
44.0点
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自炊部に二泊でいってきました。小説の舞台になった旅館部とは別で自炊部の玄関からチェックインです。旅館部も見たかったのだが、自炊部からは、立ち入り禁止でした。
白猿の湯は、廊下から戸を引いて入ると、すぐ下りの石階段がある。二階から入る格好になる。のだが、まず最初に目に入るのが眼下の小判型の浴槽だ。岩盤を1メートル半ほど掘り下げたそうで、立ったまま入る風呂が風呂場の
中央に床面フラットで湯をひたひたと駆け流している。此れを取り囲む床、壁は黒い石が張ってある。壁は浴槽からだと見上げる位の高さ、三階までの吹抜けのうち、二階床高まで石が張ってありその上は腰窓まで板張り。
石階段は対角にもう一つ配置され反対側の廊下からも同じように降りられる。色合い、造り、配置、全体の構成、
言うこと無い、良い。何度も唸ってしまいました。抜群の雰囲気を醸しだしいる。
が一つ言わせてもらえば、石張りから上の板張りを羽目張りにしたなら、なお良い気が。
お湯はちょっと熱めで浴槽の底から滾々と沸いてくる。湯換えの後とゆうこともあり、
超新鮮な感じがした。湯船に顔を浸けて洗う、なんて通り越し、頭の天辺まで浸かりたくなる様な、簡単に言えば、ズボッ と潜りたくなるのである。そんなフレッシュな深い風呂、金曜日に湯を入れ換えるらしいが、どのようにするのか考えてみたが、わからない。
泉質は含有成分に特異なし、PHもほぼ中性。特異無しが特異なのか、癖も何もないことがお湯の新鮮さを際立たせている。ピュアなんです。露天風呂も悪くない緩やかな川のすぐ縁にある。こちらも駆け流し、むき出した岩盤を滑らかに掘り抜いた湯船から滑らかにお湯が流れ出る。男湯にはこの露天の下、溢れたお湯の流れ行く先に小さい階段があり下ると隠れる様に小さな露天が川にはみ出して在る。少し下流に古ぼけた橋が見える、ゆっくり浸かりたいのだがここの湯が一番熱い。
初日の晩食は、鮪と鰤の造り、芋しんじょう、食用菊の酢和え、香の物、お吸、焼き物になんと鯛の御頭付きであった。あの代金でと感心しました。
部屋食で食べ終わったら、部屋の入り口の廊下に膳を出しておくのだが、御頭付きが乗ったままの膳もあり食するのは苦手な人も居たみたいだが、ともかく気分的にはめでたくて、“たいのおかしらつき”と音にして発するとなんかノスタルジアで建物と相俟って軽いタイムスリップ的な感じでした。
P.S 白猿の湯が女湯の時間帯に間違えた振りして入るおっちゃん対策が必要では、と思いました。2人が参考にしています
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