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塩原温泉郷の元湯温泉に建つ、湯治場の雰囲気を色濃く残す木造旅館。平日の午後、日帰り入浴して来ました。
入浴料500円は、玄関左側の帳場で。左奥に進むと階段があり、下りて右側に男湯があります。籐籠が置かれた、狭い脱衣場。ドライヤーは、途中の流し台に設置。木造りの浴室に入ると、左側に1人分のシャワー付カランと、1人分のカランのみがある洗い場あり。
内湯は、2つ並んでいます。右側は、3人サイズの木造り浴槽「弘法の湯」。透き通った緑色の含硫黄ーナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉(源泉名: えびすや新掘)が、かけ流しにされています。源泉52.1℃を、加水して44℃位に調整。PH6.7で、やや肌がスベスベする浴感です。口に含むと、金気臭と硫化水素臭が混じった匂いで、エグい味。湯口や浴槽の縁が、白い析出物でこんもり。5~6分おきに、間欠泉のように注がれます。
左側は、5人サイズの木造り浴槽「梶原の湯」。うっすら白濁した含硫黄ーナトリウム・カルシウムー炭酸水素塩・塩化物温泉(源泉名: 梶原の湯)が、かけ流しにされています。源泉39.7℃を、38℃位で供給。PH6.5で、やや肌がスベスベする浴感です。口に含むと、炭酸味。こちらは、塩原温泉最古の湯で胃腸病に効くと言われ、大正から昭和初期にかけて「長命丸」という薬をこの湯で作っていたのだとか。ぬる湯なので、常時混みぎみでした。浴室前に飲泉所もあるので、体の内と外から名湯を楽しめて良かったです。
源泉名: 弘法の湯
主な成分: ナトリウムイオン918.8mg、カルシウムイオン146.7mg、マグネシウムイオン35.7mg、マンガンイオン2.4mg、塩素イオン965.3mg、硫化水素イオン17.8mg、硫酸イオン19.9mg、炭酸水素イオン1489.9mg、臭素イオン2.4mg、メタケイ酸129.3mg、メタホウ酸91.3mg、遊離二酸化炭素498.7mg、遊離硫化水素40.3mg、成分総計4.421g
源泉名: 梶原の湯
主な成分: ナトリウムイオン649.6mg、カルシウムイオン177.5mg、マグネシウムイオン14.1mg、マンガンイオン1.8mg、塩素イオン695.1mg、硫化水素イオン7.8mg、硫酸イオン31.1mg、炭酸水素イオン1198.4mg、臭素イオン1.8mg、メタケイ酸112.9mg、メタホウ酸69.3mg、遊離二酸化炭素635.7mg、遊離硫化水素27.9mg、成分総計3.668g29人が参考にしています