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鈴鹿スカイライン入口近くに佇む、湯の山温泉郷に昭和42年開業した、自家源泉を持つ大型旅館。平日の午後、およそ5年ぶりに日帰り入浴してみました。
車で近づくと、以前訪れた場所よりも、少し高台に向けて看板に導かれます。到着すると、確かに希望荘の看板と、見慣れぬ車寄せが付いた建物。いつの間にかリニューアル?と、思いつつ館内へ。山上館と呼ばれる新しい建物で、フロントで日帰り入浴を申し出ると、館内見取り図で丁寧に説明してくれました。
フロントから奥のケーブルカーで、下に見える本館3階へ。50周年記念事業としてケーブルカーを建設したと、アナウンスが流れています。到着したら、次はエレベーターで4階の大浴場「自助(じすけ)の湯」へ。
100円返却式靴箱キーと引き換えに、ロッカーキーと貸小タオルを受け取るシステムです。通常は入浴料600円を券売機で支払いますが、この日は温泉博士の特典でタダで入浴。縦長ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、左右に13人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
20人サイズのタイル張り石枠内湯には、うっすら黄褐色の含弱放射能ーナトリウムー炭酸水素塩温泉(源泉名: 希望荘源泉)と単純弱放射能冷鉱泉(源泉名: 希望荘第二源泉)の混合泉が満ちています。加水・加温ありで、湯温40℃位で供給。PH8.5で、肌がスベスベする浴感です。循環濾過ありで、口に含むと無味で塩素臭。
続いて、外の露天風呂へ。20人サイズの岩風呂があり、湯温は42℃位。山の斜面に造られ、眼下には伊勢平野を一望するパノラマが広がります。平日ながら、なかなかの賑わいでした。
脱衣場に分析書が2枚掲示されていたので受付で尋ねると、内湯と露天を別々の源泉ではなく、2本の源泉を混合してどちらも使用しているのだとか。自家源泉を有し、眺望も良いだけに、湯使いがちょっと残念。なお、ケーブルカーを使わず従来通り、本館から直接大浴場に行けますが、せっかくなら一度は乗って行くのもアリかと思います。
〈希望荘源泉〉 泉温26.4℃
主な成分: ナトリウムイオン548.7mg、カルシウムイオン2.8mg、第一鉄イオン1.0mg、フッ化物イオン25.0mg、塩化物イオン106.0mg、硫酸イオン3.8mg、炭酸水素イオン1133.1mg、炭酸イオン18.0mg、メタケイ酸29.0mg、メタホウ酸67.6mg、成分総計1.95g
〈希望荘第二源泉〉 泉温15.9℃
主な成分: ナトリウムイオン69.2mg、カルシウムイオン11.4mg、鉄イオン2.3mg、フッ化物イオン5.0mg、塩化物イオン12.6mg、硫酸イオン7.9mg、炭酸水素イオン164.8mg、炭酸イオン6.0mg、メタケイ酸16.6mg、メタホウ酸4.1mg、成分総計0.30g17人が参考にしています