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世界自然遺産として知られる屋久島、その平内地区の海岸にある露天風呂。普段は海中に沈んでいますが、干潮時の前後2時間のみ入浴できます。平日のお昼頃、訪れてみました。
屋久島空港には、飛行機が1日3便乗り入れていて、意外とアクセスがいいです。肝心な干潮時刻ですが、空港近くの観光案内所で確認できました。県道77号線を車で走ると、標識や案内がいくつかあるので、難なく到着。
入口の温泉案内板のところに、プラスチックの貸桶と料金BOXがあります。清掃協力金100円はこちらへ。海へ向かって、コンクリートのスロープを下りて行くと、なんと海岸に3つの岩風呂!! ところが、手前に土足禁止のラインが引かれていて、はやる気持ちを抑えつつ、靴はここで脱ぎます。脱衣小屋は特になく、右側の岩場辺りで脱いで、服もそのまま岩の上へ。混浴ですが、公衆浴場の位置づけなので、水着着用は禁止。女性は、湯あみ着OKです。洗い場もありませんが、手前に小さな扇形のかけ湯槽があるので、借りてきた桶でかけ湯し、いざ入浴。
3つの岩風呂には、いずれも無色透明の単純温泉(源泉名:屋久島温泉)が、かけ流しにされています。源泉46.5℃を、右側の6人サイズで40℃位、真ん中の5人サイズは41℃位、左側の7人サイズは38℃位で供給。PH9.0で、肌がスベスベする浴感です。口に含むと、無味で玉子臭。白い小さな湯の花が舞っています。そのため、浴槽内はかなり滑るので、移動の際は注意が必要です。
とはいえ、目の前は大海原という素晴らしいロケーション!! 海風が心地いいと思っていたら、桶が風でコロコロと転がります。「桶にお湯を汲んでおくと、転がらないよ」と、地元の方が教えてくれました。
この日は天気も晴れ、何とも爽快な湯浴み。磯に遊びに来た小魚やカニを眺めつつ、まったりできました。「夜の干潮時に、満天の星空を眺めながら入るのも、また最高だよ」と常連さんのお言葉。今度は是非一度、夜にも来てみなくちゃと思いつつ、絶景露天を後にしました。
主な成分: ナトリウムイオン88.2mg、アンモニウムイオン0.4mg、マグネシウムイオン0.1mg、カルシウムイオン5.1mg、アルミニウムイオン0.4mg、フッ化物イオン0.9mg、塩化物イオン110.7mg、臭化物イオン0.3mg、硫酸イオン16.4mg、炭酸水素イオン25.1mg、炭酸イオン20.7mg、硫化水素イオン0.7mg、水酸化物イオン0.2mg、メタケイ酸2.8mg、メタホウ酸0.9mg、成分総計326mg51人が参考にしています