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南紀湯川温泉のゆかし潟東岸に佇む、昭和50年に開業した木造の日帰り温泉入浴施設。土曜日の午前中、利用して来ました。
なんとなくロッジ風の建物。入浴料300円は、玄関を入って正面の受付で。右手に、男女別の大浴場があります。棚に籐籠とコインレス鍵付ロッカーが並ぶ脱衣場には、有料ドライヤーも完備(3分30円)。浴室に入ると、ほんのりと硫化水素臭が鼻腔をくすぐります。これまでの経験でも、浴室に入ってすぐ温泉の香りが立っているとわかる湯処は、湯の状態が良いところが多いですね。
右側に、5人分の(1人分は故障中)蛇口(バルブ)がある洗い場。常時源泉が流しっぱなしになっています。えっ止めなくていいの?と、最初はちょっとびっくり。左側の壁際に、6人サイズのタイル張り石枠内湯が1つ。うっすら青みがかった透明のアルカリ性単純硫黄温泉[硫化水素型](源泉名:ゆりの山1号)が、源泉かけ流しにされています。泉温37.9℃を、加温・加水せずそのまま供給。PH9.7で、肌がスベスベする浴感です。湯口からボコボコ出て、ザーザーとオーバーフロー。口に含むと、硫化水素臭がして微かに甘味を感じます。毎分120Lの湧出量なので、あえて露天風呂を作らずに、湯のコンディションをキープしているところが素晴らしい。窓を開けると、鹿と鶴のオブジェ。先客が上がられた後、運良く貸切状態でしばらくまったりできました。
脱衣場に分析書が無かったので受付で尋ねると、館外の温泉水販売所の所にしか掲示してないのだとか。見に行ってみると、平成29年1月の新しいものに更新されていました。
主な成分: ナトリウムイオン44.0mg、カルシウムイオン2.7mg、フッ化物イオン7.2mg、塩化物イオン16.4mg、硫化水素イオン2.2mg、チオ硫酸イオン0.1mg、硫酸イオン16.0mg、炭酸水素イオン3.1mg、炭酸イオン27.0mg、メタケイ酸イオン46.4mg、メタホウ酸イオン0.4mg、成分総計0.166g20人が参考にしています