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国道371号線を串本から北上し、名勝一枚岩を超えて北へ、ガードレールに「←美女湯温泉」と書いてありますので左折して橋を渡ります。すぐに右折して川を上りますと集落の中に見えてきます。受付は地元の当番さんにお金をお支払いするだけ。こたつに腰掛けてテレビを見ている人がいましたらきっとその方です(笑)
大変簡素な共同湯でして、脱衣所は1人用かな、ロッカーは4個ほどありました。ここはちょっと蒸し暑いので夏場の湯あがり時はご注意ください。早めにテレビの部屋に移動する方がいいですよ(笑)。浴室も簡素なものでして、シャワーは実質1基。浴槽は2人用といったところ。先客で詰まっていましたら、中に声だけかけて待つシステムのようです。譲り合いですね。泉質はアルカリ性の単純泉でしょうか。肌がつるりとするいい感じの湯です。源泉温度が低いので加温循環がされていますが消毒臭は皆無です。源泉の蛇口は男女ともありますので、お湯が熱ければ源泉で冷まします。この源泉が微細な泡を含む良質なものでして、投入するとすぐに湯が白濁したようになります。もちろん源泉を投入して行きますと、オーバーフローが見られるようになります。あと、男湯には仕事がありまして、加温湯の投入口が男湯にしかありません。ですから、男女の境目の壁の下部にある窓を通じて加温湯をパスしなくてはならないそう。私は手で送り出していましたが、地元の方はこれ用の「オール」を使って送り出していました。こんな儀式は初めてでした(笑)。
地元用の雰囲気が強いですが、特に抵抗なく入浴できます。メインの観光ルートからそれていますので、「ちょっと足を伸ばして」となりますが、曜日や時間に恵まれましたら一度行ってみるといいかと思います。循環されていますが、湯の劣化は最小限、これはこれでありだと思います。4人が参考にしています