-
JR紀勢本線の紀州姫駅から約1km弱、というか名勝「橋杭岩」のすぐ近く。国道42号線沿いに佇む、小さな日帰り温泉浴場。月・水・金曜日が定休日なので、土曜日の午後に利用して来ました。
名前からも察せられるように、雲水が夢枕に立って教えた温泉が、病に苦しむ村人を救って名付けられたという伝説が語り継がれています。3台分ある駐車場に車を停め、階段を下りて行くと平屋建ての民家のような湯小屋。入浴料500円は、炬燵に入った受付の女性に渡します。ノートに住所と名前を書くシステム。貸切利用できる小さな浴室が2つあり、程なく「どうぞ」と呼ばれ、右側の浴室へ。
棚にプラ籠が置かれた狭い脱衣場には、ドライヤーなし。右側に、1人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、家庭用の物です。窓際に1人サイズの槙造り内湯があり、お湯がすでにヒタヒタの状態。浸かると、無色透明のアルカリ性単純温泉(源泉名: 姫温泉 弘法湯)がザッパーンと溢れます。泉温27.0℃を、42℃位に加温。蛇口を捻れば、冷泉も加温湯も投入可能。温泉資源は大切にしなければなりませんが、少しだけかけ流し状態にして楽しめるのも醍醐味。PH9.5で、肌がスベスベする浴感です。口に含むと、ほのかな硫化水素臭がして円やかな味。窓を開けると、大海原の景色が広がっています。飛んで行くカモメを眺めつつ、潮騒に癒されてまったり湯浴みができました。
主な成分: ナトリウムイオン42.4mg、カルシウムイオン3.9mg、フッ化物イオン10.2mg、塩化物イオン19.2mg、水酸化物イオン0.5mg、チオ硫酸イオン0.3mg、硫酸イオン4.8mg、炭酸水素イオン37.5mg、炭酸イオン12.3mg、メタホウ酸イオン0.7mg、メタケイ酸38.1mg、成分総計0.170g19人が参考にしています