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豊岡や城崎から車で1時間弱、竹野の中心地からやや西かな?断崖の上にたつ宿泊施設です。和歌山の勝浦といい淡路島といい、海に面した高台がポリシーなのでしょうか。
フロントで手続きをしまして、日帰り入浴です。ここのフロントの方の応対が明るくはきはきとしていて好印象。会話のやり取りも上手でして、感心しきりでした。浴場は1Fのフロントから1度エレベーターで2階に上がり、廊下を移動して別のエレベーターで1階に下りるという形です。1階ベースで見ますと、フロントと浴室は別棟なのかもしれません。
さて浴室ですが、まず脱衣所は明るく清潔でフロントの好印象のままです。浴室は内の主浴槽とサウナ、露天にも3人ほどの浴槽があります。山越えになるのですが、少しだけ海が見えます。眼下はテニスコートですので、乗り出してはいけません。見えます(笑)。泉質はカルシウム・ナトリウム‐硫酸塩・塩化物泉とのことです。硫酸塩泉は珍しいと思いますので値打ちありますね。湯の利用方法はよく分からなかったので、想像なのですが、循環と加温はされていると思います。専用の回収口に流れていく形でしたので。ただ、上からの湯はフレッシュではないかな。消毒はされているはずですが、塩素臭は皆無。これは嬉しいです。肌感覚は特徴を感じなかったので、ひょっとすると加水がされているかも。まあ詳しくは分かりません。ただ、嬉しいことにわずかとはいえ、きっちりとした形で硫化水素臭を感じることができました。温泉分析表の通りに香ってきまして、気分は盛り上がります。循環バリバリで塩素投入となりますとこうはいかないはずで、それなりに気をつけた使い方がされているのではと思います。
有名温泉地におきましても、集中管理や循環などで湯をスポイルした挙句、塩素臭がきつくなるようなところもある昨今ですから、ここまできちんと運営されているのは好印象ですよね。ちょっと影に隠れた印象のあるところ、といいますかやはり京阪神からのアクセスがしんどいところなわけですが、なかなかどうして実力派ではないかと思います。ちなみにアメニティー類も充実していまして、「痒いところに手が届く」ところではないかと。やはりフロントで受けた好印象が最後まで続くなぁ…「宿はフロントで決まる」とは言いえて妙だなと思った次第です。4人が参考にしています