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投稿日:2015年3月16日
山本周五郎ゆかりの宿 (蓮台寺荘(閉館しました))
きくりんさん [入浴日: 2014年12月23日 / 2時間以内]
55.0点
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44.0点
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55.0点
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0 - 点
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稲生沢川の支流、蓮台寺川沿いの自然に囲まれた蓮台寺温泉。およそ1300年ほど前に行基によって発見され、蓮台寺の名は700年前に廃寺となった温泉山蓮台寺に由来するのだとか。この地で古き佳き面影を残す、昭和8年に開業した、数寄屋造りの老舗旅館。祝日の午後、温泉博士の特典でタダで(通常入浴料1000円)、日帰り入浴して来ました。
玄関前に人力車が置かれているので、情緒を醸し出すディスプレイかと思ったら何と現役で、これに乗って付近の史跡めぐりもできるのだとか。館内も、中庭を望むラウンジやギャラリー、山本周五郎記念室ありと、まるで昭和初期にタイムスリップしたかのような空間が広がります。
受付を済ませ、玄関から右奥に進み、廊下を右手に歩いた右側に男女別の大浴場。男湯は、殿方浴室「鹿苑の湯」です。籐籠が並ぶ、きれいな脱衣場。浴室は広く、まず左手の内湯から。白壁に塩ビ屋根から陽が注ぎ、白い大理石の床に反射して、まるでサンルームのような明るさです。左右には、9人分のシャワー付きカランがある洗い場。アメニティは湯葉豆乳系。12人サイズの石造り眼鏡形浴槽には、無色透明の単純温泉[源泉名:3種混合泉(蓮台寺2号・蓮台寺24号・蓮台寺26号)]が、かけ流しにされています。源泉45.4℃を、加水して40℃位に調整。PH7.77ながら、肌がツルツルする浴感です。噴水のような形の湯口があり、ローマ風呂といった雰囲気。口に含むと、ほのかな石膏臭がして、円やかな味がします。
続いて、外の露天風呂へ。打たせ湯が付いた、5人サイズの伊豆石造り浴槽。湯温は、41℃位。傍らにウッドデッキを備え、2人分のカランがある洗い場もあります。その奥に、東屋風の屋根が付いた、8人サイズの岩風呂。湯温は、40℃位。囲まれていて、景色は望めませんが風情あり。しはらく貸切状態で、かけ流しの湯を楽しめました。この他、男女入替わりの浴室「花雫の湯」や、宿泊者のみ自由に使える3つの貸切風呂もあるので、いつか泊まって満喫したい宿です。
主な成分: ナトリウムイオン110.1mg、カルシウムイオン34.8mg、塩化物イオン52.0mg、硫酸イオン150.5mg、炭酸水素イオン63.5mg、メタケイ酸26.9mg、成分総計0.4604g16人が参考にしています
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