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投稿日:2017年5月11日
ここもまた、惜しまれつつ (精進湯(閉館しました))
きくりんさん [入浴日: 2016年11月6日 / 2時間以内]
44.0点
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33.0点
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JR中央本線の上諏訪駅から、徒歩で約5分。大きなコインパーキングの向かい側に建つ、3階建てのビルの1階に併設された公衆浴場。平成29年3月31日をもって閉鎖するとの情報を得て、一度は訪れてみようと、日曜日の午後に利用してみました。
その歴史は古く、寛文4年(1664年)に作られた「御枕屏風」に既に描かれています。この名前は、地元の鎮守である手長神社へ「身を清めて参拝にのぼる」という意味から名付けられたのだとか。
通常は14時から営業のはずでしたが、この日は13:30にオープン。早めに着いて余裕ぶっていたら、急に暖簾が掛かって慌てます。入浴料250円は番台で。木製の鍵付ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。けして広いとは言えない浴室に入ると、左側に4人分のシャワー付カラン(内1つはシャワーなし)がある洗い場。アメニティは、公衆浴場なのでありません。右側に、4人サイズのタイル張り内湯があり、無色透明の単純温泉[湯の脇混合槽(あやめ源泉、三ッ釜源泉、湯の脇源泉の混合泉)]が、サラサラとオーバーフロー。泉温55.4℃を、加水して43℃弱位で供給。PH8.4で、やや肌がスベスベする浴感です。消毒ありのかけ流しですが、塩素臭は感じません。口に含むも、無味無臭。浴槽のタイルは、温泉の成分で茶色に変色しています。一番風呂を、貸切状態で満喫しました。気持ち良かった~。
江戸時代から続く、かけ流しの温泉公衆浴場がまた1つ姿を消しました。老朽化によりリニューアルされて風情が無くなってしまう共同浴場もありますが、人々の生活にとけ込みながら歴史を重ねてきた共同浴場が、ひっそりと消え去っていくことの方が最近多いのではないでしょうか。どちらも残念ではありますが、後者の方がいい思い出として記憶に残る分、やはり悲しい思いにとらわれます。
主な成分: リチウムイオン0.2mg、ナトリウムイオン130.8mg、マグネシウムイオン0.4mg、カルシウムイオン13.9mg、ストロンチウムイオン0.2mg、アルミニウムイオン0.04mg、フッ素イオン1.5mg、塩化物イオン126.9mg、臭化物イオン0.4mg、ヨウ化物イオン0.2mg、硝酸イオン1.2mg、硫酸イオン87.6mg、リン酸水素イオン0.3mg、炭酸水素イオン66.9mg、炭酸イオン2.1mg、メタケイ酸90.6mg、メタホウ酸9.6mg、メタ亜ヒ酸0.3mg、成分総計538.6mg7人が参考にしています
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