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投稿日:2015年6月4日
大月の秘湯 (金山鉱泉山口館(閉館しました))
きくりんさん [入浴日: 2015年3月21日 / 2時間以内]
44.0点
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33.0点
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44.0点
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0 - 点
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登山客に愛され続ける、明治35年(1902年)に創業した沢沿いに建つ一軒宿。宿の先は、登山ルートで雁ヶ腹摺山があり、山頂から見える富士山は、旧500円紙幣の裏側の図柄にもなったのだとか。土曜日の午後、日帰り入浴してみました。
国道20号線から、所々車がすれ違いできない山道を、上がること約8km。道中の錆びた看板や、玄関の古い文字を見ても、期待が高まります。
入浴料600円は女将さんに。玄関から右に廊下を進み、ちょっと階段を上がった突き当たりに、男女別の浴室があります。プラ籠が置かれた、板張りの脱衣場。浴室は家庭用のお風呂を少し大きくした位で、洗い場には一人分のシャワー付カラン。アメニティもあります。
3人サイズの檜造り内湯には、無色透明の鉱泉(分析書なし)が満ちています。まだ宿泊客が来てないから熱めかもと、女将さんから聞いていましたが、確かに湯温は44℃位に加温。肌がスベスベする浴感です。木の幹のような湯口からチョロチョロと冷泉が出ており、口に含むも無味無臭。薪で炊いた香ばしい匂いが漂い、小さな白い湯の花も見られます。窓を開けると、山中の風景。湯が注がれる音と、野鳥のさえずりに癒されつつ、しばしまったり。ずっと貸切状態で、湯浴みできました。
帰りがけにお礼を述べ、女将さんと談話。「歴史だけはあるんだよねぇ。何もなく山奥だけど、好きな人は来てくれるから。」と微笑んで見送ってくれました。28人が参考にしています
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