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底倉温泉に佇む、ちょっと変わった湯処。日曜日の午後、看板を見かけてふらっと寄ってみました。「ての湯」と道を挟んで向かい側の坂を下ると、洋館が見えてきます。「岡島さん」の表札が掛かっていますが、玄関を入ると右手が受付。今一組入っていますので、40分程お待ち頂きますが…と言われ、ソファで温泉雑誌などを見て待つことに。静かに時が流れ、リラックスしてウトウト。程なく先客のご夫婦が上がられ、入浴料700円を渡し、下駄を履いて外の露天風呂へ。建物を出たら左へ行き、洋館脇の石段を下りて正面が湯小屋です。浴室に入ると、屋根の付いた6人サイズの石組み浴槽が1つ。無色透明のナトリウム-塩化物泉(源泉名:底倉温泉第106号)が、勢いよくオーバーフローしています。湯温は、43℃位の熱め。PH7.2ながら、肌がスベスベする浴感です。間近に見える竹林が美しい。崖に面して造られ、眼下に川のせせらぎ。貸切状態で満喫できましたが、着替えている間に男性2人連れが来ました。男女の組み合わせで、待つこともあるのかな?帰りがけ、女将さん(というより、品のいいマダム)に、こちらの建物は何年前に建てられたのか尋ねてみると、90年位前の元病院なのだとか。さすが、早くから外国人が観光に訪れた箱根。いつまでもこの洋館を守りつつ、隠れ家的に営業し続けて欲しいです。
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