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原生林に囲まれた4000坪の敷地に佇む、明治4年(1871年)創業の老舗旅館。奮発して、平日に一泊二食付きで利用してみました。長年湯治宿でしたが、平成19年(2007年)と平成21年(2009年)に、露天風呂付き客室にリニューアル。温泉が目的なので、唯一部屋から離れた専用露天風呂付の安めな部屋を予約していましたが、「今日は寒いので」と半露天付き客室「こはく」にグレードアップ!! 玄関から右に進み、一度外へ出て、階段を上がった新館の突き当たりです。6畳半の掘り炬燵の間と、8畳寝室の2間続き。高級マッサージチェアもあります。
早速、本館の廊下を挟んで2つある貸切風呂へ。空いていれば、予約なしで利用できます。先ずは、左側の小さな方へ。脱衣場には、床に籐籠が2つ。板張りの浴室には、シャワー付カランが1人分の洗い場。リニューアルされていない、湯治場の雰囲気です。アメニティは、シアバター配合の高級そうなもの。2人サイズの木造り内湯には、白濁の酸性ーカルシウム・マグネシウムー硫酸塩・塩化物泉[源泉名:箱根温泉供給株式会社 供給温泉(大涌谷温泉)]が、かけ流しにされています。源泉64.7℃を、42℃位に調整。PH2.9ながら、肌がスベスベする浴感です。口に含むと、玉子臭がして酸っぱい。粉のような白い湯の花も、浮いていました。
夕食は部屋で。お品書き付きで、彩り豊かな創作懐石料理を頂きます。鮑入り白子葛練り椀や、お造りのホウボウも美味い。和牛ロースステーキに添えられた、下仁田ネギも旬ですね。〆の牡蛎雑炊まで、美味でした。
食後は、本館廊下の右側にある、もう1つの貸切風呂「菊水」(大きな方)へ。こちらの洗い場も、シャワー付カランは1人分。5人サイズの木造り内湯があり、湯温は41℃位。泥のような湯の花が、底に大量に沈殿していました。
就寝前には、部屋風呂にも入浴。1.5人サイズの木造り浴槽があり、窓がフルオープンできて半露天に。湯温が46℃位あった為、加水して調整。硫黄の香りに包まれ、月を眺めてまったり。翌朝も、朝日を一杯浴びて、湯浴みを満喫できました。
朝食も部屋で。品数多く、白米のご飯に加え、お粥も付きます。焼き立ての鯵の干物や、野菜の陶板焼きもいい。デサートのフルーツ一杯ヨーグルトも美味しかった。ロビーでは檜の大木を眺めて、無料のコーヒーを頂きつつ、チェックアウト迄のんびりできました。
主な成分: 水素イオン1.27mg、ナトリウムイオン43.1mg、マグネシウムイオン39.0mg、カルシウムイオン104mg、第一鉄イオン7.07mg、アルミニウムイオン5.66mg、塩素イオン124mg、硫酸イオン447mg、硫化水素イオン18.6mg、メタケイ酸213mg、成分総計1013mg11人が参考にしています