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歴史ある箱根七湯の一つに数えられ、豊臣秀吉の小田原攻めの際には兵士達の疲れを癒したと伝わる底倉温泉。この地で、蛇骨渓谷の断崖にへばり付くように建つ、江戸時代後期から続く老舗宿です。平日の昼頃、日帰り入浴してみました。
国道1号線の宮ノ下交差点から200m程坂を上った所に、門と駐車場だけが見えます。ここから、2つの階段とエレベーターを使って下りて行くと、ようやく1階のフロントに到着(渓谷の遊歩道沿いの裏口からも入れますが、駐車場はないので注意)。こちらで入浴料1050円を払い、ご主人から丁寧に説明を受けます。階段を下りて、まずは地下1階右手の大浴場へ。コインレス鍵付ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーも完備。伊豆青石を敷き詰めた広い浴室に入ると、左右に7人分のシャワー付カランと1人分のシャワーブースがある洗い場。アメニティは一般的なものです。左側に、10人サイズの石造り内湯があり、無色透明のナトリウムー塩化物泉(源泉名:底倉温泉 温泉村第52号)が満ちています。源泉64.3℃を、加水して(冬季のみ加温あり)42℃位で供給。PH7.8で、やや肌がスベスベする浴感です。循環かけ流し併用で、消毒なし。口に含むも、無味無臭。窓から渓谷の緑を眺め、しばし貸切状態でまったりしました。
続いて一度服を着て、右手に進み階段を上って野天岩風呂へ。こちらも、コインレス鍵付ロッカーあり。洗い場はありません。屋根付8人サイズの岩風呂で、湯温はこちらも42℃位。加水・加温・消毒なしですが、循環かけ流し併用です。仄かな塩化物臭を感知。川のせせらぎを感じ、渓谷の緑の景色に癒されつつ、こちらも貸切状態でのんびりできました。
宿泊利用では、現在素泊まりか一泊朝食付のみなのだとか。箱根の中心地にありながら、静かでかつリーズナブルに泊まるのに良さそうです。
主な成分: リチウムイオン0.48mg、ナトリウムイオン320mg、マグネシウムイオン5.1mg、カルシウムイオン32.0mg、ストロンチウムイオン0.160mg、マンガンイオン0.116mg、フッ素イオン0.17mg、塩素イオン484mg、硫酸イオン0.2mg、メタケイ酸147mg、メタホウ酸23.9mg、成分総計1219mg9人が参考にしています