- 温泉TOP
- >
- 関東
- >
- 栃木県
- >
- 日光
- >
- 八丁の湯
- >
- 八丁の湯の口コミ一覧
- >
- 八丁の湯の口コミ 秘湯の宿で滝見湯めぐり
-
標高1300mの鬼怒川上流に位置する、昭和4年に開業した奥鬼怒温泉郷の山宿。木工の特産品を作る作業小屋から、八丁(約872m)の距離にあったので、そう名付けられたのだとか。昭和63年までは電気も通ってなかった為ランプの宿と呼ばれ、日本秘湯を守る会会員にもなっている、まさに秘湯の宿でもあります。平日の午前中、日帰り入浴して来ました。
ちなみに、宿までマイカーでは行けず、宿泊者限定の送迎バスに乗るか、女夫渕温泉駐車場から約一時間半歩いて行くかのどちらかとなります。今回は泊まらないので、遊歩道をトレッキングです。初心者コースと書かれていたのですが、アップダウンもあって、結構疲れました。
入浴料500円は、玄関からすぐの受付で。そこから右手へ進み、館外へ出てすぐ左折すると、露天風呂への男性用入口(レストハウス手前を左折すると女性用入口)です。棚に籐籠と100円ロッカーが並ぶ脱衣場には、ドライヤーなし。ここから外に出ると、混浴の露天風呂が3つあります。
まずは出てすぐの所にある、12人サイズの石造り浴槽「雪見の湯」へ。洗い場はありませんが、浴槽横に馬油系のアメニティを設置。丸太の樋からドバドバと注がれる無色透明の単純温泉(源泉名: 奥鬼怒温泉 八丁の湯 第4号源泉)が、源泉かけ流しにされています。泉温51.2℃を、加水・加温せず43℃位で供給(夏季の気温が高い時のみ加水あり)。PH7.3ながら、肌がスベスベする浴感です。口に含むと、玉子臭がして微かに塩味。白い綿状の湯の花も、舞っています。
続いて、階段を少し下りた先にある、巨石を配した18人サイズの岩風呂「滝見の湯」へ。うっすら茶褐色透明の単純温泉(源泉名: 奥鬼怒温泉 八丁の湯 第2号源泉・第3号源泉・第5号源泉・カモシカ源泉の4源泉混合)が、こちらも源泉かけ流しにされています。湯温は40℃位で、やや肌がスベスベする浴感。白と薄茶色の糸屑状の湯の花が舞い、豪快に流れ落ちる滝を眺めれば、トレッキングの疲れも癒されます。
さらに「雪見の湯」の方からぐるりと回り込み、階段を上がった先にある、屋根付5人サイズの石造り浴槽「石楠花の湯」へ。茶褐色透明の単純温泉(源泉名: 奥鬼怒温泉 八丁の湯 第1号源泉と滝の右から湧出の源泉の混合泉)が、やはり源泉かけ流しです。湯温は、39℃位のぬるめ。白い消しゴムカスのような湯の花が見られます。滝が間近にあり、マイナスイオンを感じつつ、眼下に「滝見の湯」や滝壺を眺める景色。朝一だったので、1時間ほど貸切状態でまったりできました。
折角なので一度服を着て、玄関から左手の食事処の奥にある内湯にも入浴。棚に籐籠が並ぶ脱衣場には、こちらもドライヤーなし。天井の高い浴室に入ると、右側に1人分のシャワー付カランと、左側に湯溜め桝のある洗い場。アメニティは、こちらも馬油系です。窓際に8人サイズのコンクリート造り内湯が2分割され、いずれも無色透明の単純硫黄温泉(源泉名: 奥鬼怒温泉 八丁の湯 第6号源泉と第7号源泉の混合泉)が、源泉かけ流しにされています。湯温は左側で42℃弱位、右側で41℃位で供給。肌がスベスベする浴感です。口に含むと、ちょっぴり塩味。薄茶色の綿状の湯の花も舞っています。こちらも、貸切状態で満喫できました。
分析書は、露天風呂で第1号源泉と第4号源泉のものが新旧、内湯では第7号源泉のものを掲示。帰りがけに、露天風呂の浴槽ごとの源泉使用状況を宿のスタッフの方に尋ねると、わざわざ1つづつ調べて丁寧に説明(上記記載の通り)してくれました。
〈源泉名:八丁の湯第1号源泉〉単純温泉 泉温46.8℃ PH7.4
主な成分: ナトリウムイオン113.0mg、カルシウムイオン18.6mg、マグネシウムイオン0.2mg、マンガンイオン0.3mg、フッ素イオン0.7mg、塩素イオン78.5mg、硫化水素イオン1.0mg、硫酸イオン32.5mg、炭酸水素イオン188.7mg、メタ亜ヒ酸0.1mg、メタケイ酸121.3mg、 メタホウ酸6.1mg、 遊離二酸化炭素0.6mg、遊離硫化水素0.4mg、成分総計0.565g
〈源泉名:八丁の湯第4号源泉〉単純温泉 泉温51.2℃ PH7.3
主な成分: ナトリウムイオン117.4mg、カルシウムイオン19.4mg、マグネシウムイオン0.3mg、マンガンイオン0.3mg、フッ素イオン0.8mg、塩素イオン81.6mg、硫化水素イオン0.2mg、硫酸イオン29.0mg、炭酸水素イオン194.2mg、メタ亜ヒ酸0.1mg、メタケイ酸125.9mg、 メタホウ酸5.8mg、 遊離二酸化炭素0.6mg、遊離硫化水素0.1mg、成分総計0.579g
〈源泉名:八丁の湯第7号源泉〉単純硫黄温泉 泉温52.3℃ PH7.0
主な成分: ナトリウムイオン111.9mg、カルシウムイオン18.2mg、マグネシウムイオン0.2mg、アルミニウムイオン0.2mg、マンガンイオン0.2mg、フッ素イオン0.1mg、塩素イオン79.5mg、チオ硫酸イオン1.0mg、硫酸イオン30.7mg、炭酸水素イオン199.3mg、炭酸イオン0.2mg、硫化水素イオン0.4mg、メタケイ酸112.1mg、 メタホウ酸6.6mg、 遊離二酸化炭素21.5mg、遊離硫化水素0.4mg、成分総計586.1mg
※なお、露天の新しい分析書は平成22年のものですが、内湯は昭和62年のものなので参考までに22人が参考にしています