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5本の源泉を有する、昭和8年に開業した奥鬼怒温泉郷の大型旅館。女夫渕温泉駐車場から1時間半程歩くか、宿泊者限定の送迎バスを利用して行きます。「八丁の湯」から徒歩5分位なので、平日の午前中に日帰り入浴しました。
男性は3つの混浴露天と男女別の内湯に入れますが、浴槽は全て源泉かけ流し。どの脱衣場にもドライヤーは無く、内湯にのみ洗い場があります。
入浴料500円は右手奥のフロントで。廊下を突き当たりまで進むと、女性専用「第一露天風呂」。その手前にある、「第三露天風呂」へ。26人サイズの岩風呂には、うっすら青みがかった白濁の含硫黄ーナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉(源泉名: 黄金の湯)が満たされ、泉温46.5℃を42℃位で。右手が湯治用で低温と書かれるも、どこも同じ湯温。PH6.4で、やや肌スベの浴感。湯口は浴槽内で、ほんのりと硫化水素臭。木々に囲まれ、眼下に沢と対岸に滝を望む景色でした。
次に、廊下を戻って、手前の「第二露天風呂」へ。石段を下りると、左側に脱衣小屋、右手に8人サイズの岩風呂。微かに青白く濁った透明の含硫黄ーナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉(源泉名: ガケの湯)は、泉温58.0℃を40℃位で。PH6.4で、やや肌スベの浴感。ほんのり硫化水素臭がして、微塩味苦味。糸屑状の白い湯の花が舞います。下には、湯のない大小の浴槽あり。脱衣小屋近くの2人サイズの石をくり抜いた浴槽(はらはら風呂?)は、無色透明の温泉(たけの湯?)がかけ流し。湯温は43℃位で鮮度が高く、湯の花もなし。沢のせせらぎを感じつつ、湯浴みを楽しめました。
続いて、第二露天入口の奥にある「利き湯 ロマンの湯」へ。1人サイズの浴槽が5つ並び、別々の源泉を楽しめる珍しい露天風呂です。まずは、一番右側の樽風呂「たけの湯No.2」から。無色透明のナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉(源泉名: 加仁湯 たけの湯No.2)は、泉温50.2℃を42℃位で。PH6.7で、やや肌スベの浴感。隣にセットになった石造り浴槽「崖の湯」には、うっすら青白く濁った透明の「ガケの湯」。湯温は43℃位。ほんのり硫化水素臭が漂い、白い糸屑状の湯の花も。真ん中は、石造り浴槽「岩の湯」。白濁した含硫黄ーナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉(源泉名: 岩の湯)は、泉温63.7℃を44℃位で。PH6.3で、やや肌スベの浴感。粉状の白い湯の花が浮き、はっきりと硫化水素臭。左から二番目の石造り浴槽「黄金の湯」には、青白がかった透明の「黄金の湯」。湯温は41℃位。最後に、一番左側の石造り浴槽「奥鬼怒4号」へ。うっすら白濁の含硫黄ーナトリウムー塩化物・炭酸水素塩温泉(源泉名: 奥鬼怒4号)は、泉温45.9℃を41℃位で。PH6.6で、やや肌スベの浴感。口に含むと少し酸っぱい。滝を眺めつつ、のんびりできました。
折角なので、1階の内湯へ。浴室左側と奥に、6人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティはコーセー製と馬油系。壁際の8人サイズの石造り内湯には、白濁した「ガケの湯」。粉状の白い湯の花が舞い、窓から崖の景色を眺めつつ、まったりできました。
〈源泉名: 黄金の湯〉
主な成分: ナトリウムイオン311.1mg、カルシウムイオン25.9mg、マグネシウムイオン1.1mg、マンガンイオン0.4mg、第一鉄イオン0.1mg、フッ素イオン0.7mg、塩素イオン356.9mg、硫化水素イオン2.0mg、チオ硫酸イオン1.1mg、硫酸イオン79.6mg、炭酸水素イオン226.6mg、メタケイ酸108.0mg、 メタホウ酸26.8mg、 遊離二酸化炭素151.3mg、遊離硫化水素8.9mg、成分総計1.313g
〈源泉名: ガケの湯〉
主な成分: ナトリウムイオン398.9mg、カルシウムイオン33.6mg、マグネシウムイオン2.1mg、マンガンイオン0.4mg、フッ素イオン1.0mg、塩素イオン488.6mg、硫化水素イオン2.5mg、チオ硫酸イオン1.3mg、硫酸イオン67.8mg、炭酸水素イオン311.5mg、メタケイ酸123.6mg、 メタホウ酸22.1mg、 遊離二酸化炭素208.0mg、遊離硫化水素11.1mg、成分総計1.688g
〈源泉名: たけの湯No.2〉
主な成分: ナトリウムイオン283.2mg、カルシウムイオン33.7mg、マグネシウムイオン1.5mg、マンガンイオン1.1mg、フッ素イオン0.7mg、塩素イオン296.7mg、硫化水素イオン0.2mg、硫酸イオン49.1mg、炭酸水素イオン322.6mg、メタケイ酸112.9mg、 メタホウ酸15.2mg、 遊離二酸化炭素108.0mg、遊離硫化水素0.4mg、成分総計1.233g
〈源泉名: 岩の湯〉
主な成分: ナトリウムイオン480.1mg、カルシウムイオン30.1mg、マグネシウムイオン2.7mg、マンガンイオン0.7mg、フッ素イオン0.9mg、塩素イオン644.8mg、硫化水素イオン2.7mg、チオ硫酸イオン1.8mg、硫酸イオン64.1mg、炭酸水素イオン282.4mg、メタ亜ヒ酸0.1mg、メタケイ酸145.4mg、 メタホウ酸47.2mg、 遊離二酸化炭素237.4mg、遊離硫化水素15.5mg、成分総計1.981g
〈源泉名: 奥鬼怒4号〉
主な成分: ナトリウムイオン309.4mg、カルシウムイオン25.9mg、マグネシウムイオン1.6mg、マンガンイオン0.4mg、第一鉄イオン0.1mg、フッ素イオン0.7mg、塩素イオン358.5mg、硫化水素イオン2.2mg、チオ硫酸イオン0.8mg、硫酸イオン68.3mg、炭酸水素イオン224.5mg、メタケイ酸108.5mg、 メタホウ酸26.5mg、 遊離二酸化炭素94.6mg、遊離硫化水素6.2mg、成分総計1.240g39人が参考にしています