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ここはその昔、仁義が加えられた湯だからと、当時のご主人がこの宿のいきさつなどを熱く語ってくれたのを覚えています。
ここを訪れる、純粋に温泉が好きな人や山男の立寄り湯として、日帰り客を歓迎してくれる素朴な山の湯でした。
あるとき、代が変わり御殿のような鉄筋の建物に変貌してから、中身も変わってしまったのではないかと思います。
だからといって、とやかく言う気は毛頭ありません。時代の流れですし、多くの人たちが秘湯を求めてやって来る昨今ですから、
当然と言えば当然かも知れません。宿泊客優先なのは基本的には他の宿も同じですから。
実は、私も昨日妻とここを訪れました。ただひたすら何のへんてつもない砂利道の林道を歩いてやっと着いたという感じでした。
足が血豆で歩けない方へ、大変な思いをしましたね、私たちも同じ経験をしましたからお気持ちは痛いほど良~くわかります。
ホント、お疲れ様でした。(私たちが帰る頃は通常ルートが何とか通れましたので、行きの半分くらいの時間で戻れましたが。)
加仁湯のお湯は確かに良いです。乳白色で情緒もあり、すべすべします。妻も温泉の良さには感激していました。
ただ、私が入った混浴風呂(第三露天風呂)は、とても熱過ぎて3分も入っていられませんでした。
ここの自慢のお風呂であり、いつもはもっとぬるかったと記憶していたので、とっても残念でした。
お湯の管理は大丈夫かなと心配してしまいました。(女湯はちょうど良い湯加減だったとのこと)
これからここに行こうと思っている方がおられましたら、以下の点に気をつけて行った方が良いのではないでしょうか。
○明日からの4日間はできれば避けた方が良いと思います。(相当に混むでしょうし、新緑にはまだ早いから。)
○日帰り入浴は往復歩くしか方法はないので、“ハイキングを楽しみながら”も目的に加えていくことをおすすめします。
途中、お弁当を広げられるような休憩に適した場所や滝などもありますので。
ちなみに、奥鬼怒自然研究路(鬼怒川源流沿いの遊歩道)は、今日から通行できますが、一部、女夫淵側が仮歩道の迂回路
(林道と山道を歩くルート)になっていますので、少し余計に時間がかかりますし、帰りは急坂になります。
あと、これは私のお節介ですが、加仁湯に行くときは、あくまでも温泉に入ることだけを目的で行かれた方が良いと思います。
それ以上は期待しないで、また、お泊りもあまりおすすめできないです。(理由はいろいろとありまして・・・。)4人が参考にしています