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JR東北新幹線の福島駅から、車で約30分。標高750mの高台に位置し、安達屋旅館の向かい側に佇む、平成15年にオープンした高湯温泉の共同浴場。平日の朝、利用してみました。
湯治場時代の湯屋をイメージして造られた、木をふんだんに用いた湯小屋。駐車場のすぐ下に源泉湧出地があり、いやが上にもテンションが高まります。
玄関から右側の下足置場に靴を置き、入浴料250円は受付前の券売機で。奥へと進み、貴重品は右側のBOXへ。突き当たりの階段を下りた所に、男女別の露天風呂があります。源泉から60mしか離れていない為、硫化水素ガスが抜け切れず、事故を防ぐ為に内湯が無いのだとか。
棚にプラ籠が並ぶ脱衣場には、ドライヤーは無し。外に出ると、右側に3人分の温冷蛇口。シャワーが無いのは、露天風呂のみの公衆浴場の場合、衛生管理要領により野外に洗い場とみなされるシャワーを設置してはならないとされているからとのこと。したがって、石鹸などのアメニティもありません。
屋根付13人サイズの石造り木枠浴槽があり、青みがかった白濁の酸性ー含硫黄ーカルシウム・アルミニウムー硫酸塩温泉(硫化水素型)[源泉名: 高湯26番 滝の湯]が、源泉かけ流しにされています。泉温50.5℃を、加水・加温せず42℃位で供給。PH2.7で、最初肌にピリピリとして、後から滑らかになる浴感です。木の樋から注がれ、口に含むと硫黄臭がして酸っぱい。透明度は30cm位でしょうか。白い粉状の湯の花も浮いています。
石を並べて造られた湯尻から、溢れた湯が白い川のように流れて行きます。それを見ているだけでも、贅沢で幸せな気分。塀で囲まれていますが、手前のススキと塀越しにちょっぴり山の木々と青空を望む景色。朝一だったので、最高にフレッシュな湯をずっと貸切状態でまったりできました。
主な成分: 水素イオン2.2mg、ナトリウムイオン57.2mg、マグネシウムイオン26.0mg、カルシウムイオン95.2mg、アルミニウムイオン30.3mg、マンガンイオン1.4mg、フッ化物イオン1.6mg、塩素イオン56.7mg、ヒドロ硫酸イオン44.6mg、硫酸イオン619.3mg、メタケイ酸196.6mg、メタホウ酸8.0mg、遊離硫酸0.2mg、遊離二酸化炭素605.4mg、遊離硫化水素102.7mg、成分総計1.871g32人が参考にしています