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里人が鎌の先で発見したことから名付けられたという鎌先温泉の最奥に佇む、室町時代に開業した老舗旅館。以前、一泊二食付きで利用しました。
この日は、モダン和洋室に宿泊。きれいで、かつ快適。これは館内にも共通して言えることで、山の中にもかかわらず虫一匹見かけません。
食事は、本館の個室料亭「匠庵」で。ここで、ちょっとしたハプニング。食事の時間になると係の人が部屋に迎えに来るのですが、待ってても来ないので15分程して、フロントに「あの~、まだ迎えに来ないんですが…」と内線。呼びに来た係の人からのお詫びがあり、全然いいんですよ~なんて、全く気にしていませんでした。ところが、料理を運んで来た仲居さんからもお詫び、翌日朝食に呼びに来た別の係の人もお詫び。更に、チェックアウトの時には、女将さん自ら「昨晩は申し訳ございませんでした」とお詫びされ、こっちが恐縮。と同時に、スタッフ間の連携が取れてるんだなぁと、感心しました。
さて、この食事処の本館も素晴らしい。大正時代から昭和初期に建てられた、木造四階建ての楼閣。防災上、宿泊できない建物なので、食事処として使っているのだそう。障子で仕切られ、畳にテーブル席のスタイル。ジャズが流れ、豊かな時間を過ごす中で味わう、美しい懐石料理に大満足しました。
温泉も、2種類の違う泉質を堪能。タイル張りのレトロな内湯では、昔から薬湯と親しまれる「鎌先の湯」を。大浴場では、すぐ前の洞窟から引かれた「つや肌の湯」を楽しめました。また是非訪れたい、お気に入りの宿です。17人が参考にしています