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北海道・白金温泉の老舗旅館です。
目的にしていたところが閉館しており、意気消沈。立ち寄り歓迎の看板が出ていたので訪問してみました。
立ち寄り入浴1000円、平日昼間の訪問のためかお客さんはほとんどいなく館内はガランとしてました。
温泉に向かうとびっくりした。かなり広い温室のような浴室。いきなりプールがあり、橋を渡り湯船ゾーンに向かう。
とにかく老朽化が酷く、お世辞にも綺麗な施設とはいえないが、言い換えれば昔は繁盛していたのかなというのが正直な感想です。 洗い場がめちゃくちゃ狭く少ないのに湯船は巨大で豪華。露天風呂もありこちらも豪華。ただし清掃状況はいまいちで露天エリアを歩いていると足裏になにやら違和感を覚えました。
しかし秀逸なのが湯使いです。
内湯は無論掛け流し、加水率5%、循環なし加温なし、黄土色の源泉は透明度が低く飲むとかなりのエグ味、ナトリウム・カルシウム・マグネシウムの複雑なハーモニー。
露天風呂に関しては加水無し、純然たる掛け流し利用かつ源泉投入量も多いです。塩気の多い湯のためよく温まり、水風呂かわりにプールを利用のくりかえし。
洗い場には馬湯シリーズをはじめ柿渋、炭、茶、むきたまご等温泉旅館オールスターグッズが勢ぞろいしていた。
あまりに居心地がよく一時間以上過ごしたが誰一人入浴してこなかった。まさしく穴場のパラダイスでした。11人が参考にしています