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天橋立駅からすぐという好立地のホテルです。日帰りで利用しました。「イザナギの湯」「イザナミの湯」と名づけられた二つの浴場は、それぞれ趣向が異なり、男女入れ替え制になっています。湯船にも「スサノオの湯」や「月読の湯」などの神話に因む名がつけられています。私は「イザナミの湯」に入りました。「天降りの湯」という腰掛け足湯、「おのころの湯」という寝転び湯など、工夫を凝らしたしかけが用意されていました。寝転び湯は、深さが10cmもなく、寝転んでも体が湯に浸かってしまわないのですが、体が浮いてこないので、普通の寝湯よりも快適でした。
けれども何といっても特筆すべきは壺湯とソルトピットです。
二つある露天の壺湯には源泉がそのまま注がれています。温度は25℃程度しかありませんが、かなり強い塩味を感じる、赤褐色の湯は温泉気分を高めてくれます。すぐ横にある加熱浴槽と交互に入れるのもうれしいところです。もう一つ、「神々のお休み処」と名づけられたソルトピットは、近畿地方ではここにしかないようです。ソルトピットとは、もともと自然の岩塩採掘鉱のことを言います。そこは気温18~20℃・湿度70~80%の状態で、空気中には塩化ナトリウムをはじめ多種のミネラルとマイナスイオンが多量に含まれています。そこから生まれた健康施設で、岩塩ブロックと、塩分と各種のミネラルを豊富に含んだ溶液(ソマドリン)によって構成されています。ソマドリンから蒸発する水分が塩分とミネラルを含み、岩塩ブロックと反応して極めてヘルシーな大気をつくりだすのだそうです。これが呼吸器疾患や花粉症などに効果があると言われています。室内は20℃ぐらい、壁にも容器の縁にも塩の分厚い結晶がみられ、床も塩でざらざらしています。多少鼻炎の傾向のある私には感激の設備でした。20分ぐらい入っていると効果があるそうですが、5分程度でもその効果を実感できました。近くにこの施設があれば、足繁く通うことでしょう。ぜひ試してみてください。涼しさだけでも気持ちがいいです。(源泉風呂である壺湯は「イザナミの湯」にしかありませんが、ソルトピットは両方にあります。)
蛇足ですが、料金について。8/22に利用したところ、料金はタオル付きで1200円でした。値上がりしたのか、夏季特別料金だったのかは不明です。2人が参考にしています