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裏磐梯という山奥にありながら、お湯はまるで海水のように塩辛いです。ナトリウムイオンが6117mg/kg、塩素イオンが11250mg/kgだそうですが、海水の成分がナトリウムイオン10770mg/kg、塩素イオンが19354mg/kgですから、海水の半分以上の塩分があるようです。マグネシウムイオンも217.8mg/kg(海水は1290mg/kg)ですから、塩っぱいだけでなく苦いのもうなづけます。泉温は45.8度で、寒いときだけ加温しているそうです。加水なしの源泉掛け流し。消毒薬も使っていないそうです。無色透明無臭のお湯です。
浴槽は小さめですが、木の肌触りが心地よいです。露天風呂がないのが残念です。
お料理は、岩魚や山菜、きのこなどを使ったおいしい郷土料理でした。岩魚はほう葉焼き、刺身、サービスの骨酒でいただきました。松茸の茶碗蒸しに秋を感じました。アントイーターさんは料理がお気に召さなかったようですが、ぽん太は満足でした。
むしろぽん太が気に入らなかったのは、宿の立地と建物です。車が行き交う道路沿いに数件の宿泊施設があるのですが、多くがモルタルやコンクリート造りで温泉街の雰囲気はなく、よくある田舎の集落といった感じです。この宿も道路に面したモルタル造りのため、秘湯の静けさやひなびた感じがないのが、ぽん太としては減点要因となります。建物は清潔で、コスモスなどの花があちこちにいけてあるなど気配りも行き届いているだけに、残念です。
リーゾナブルな値段でお風呂と料理がいいけれど、建物と立地が減点となり、ぽん太の評価は3点です(2005年9月宿泊)。6人が参考にしています