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07' 11/21水曜日の午前09:30---
木賊温泉の民宿「ふる里」さんをあとにしたイーダちゃんは、木賊温泉から山ひと隔てた、湯の花温泉にきておりました。前日の夜から雪がかなり舞いはじめ、湯の花温泉に着いたときは、結構な量の雪つぶてがくるくると舞い踊っていました。
「こりゃあ、積もるかもしんないなあ・・・」
湯の花温泉は小さな鄙びた温泉地。
木賊温泉よりはいくらか大きいようだけど、宿も十軒ほどしか見当たりませんし、何より変な歓楽街っぽいムードがまったくありたりません。清潔で純粋な、とても良い温泉地です。
さて、イーダちゃんにはお目当ての共同湯がありました。それが、こちらの「岩湯」であります。写真でひとめ見たときからずっとこちらのお湯には来たくってねえ・・・でも、なかなか所在の場所がわからず往生しました。雪つぶてくるくるの村をクルマで3回転半くらいして、それでも見つからずクルマをとめて、徒歩で湯の岐川まわりをうろうろすること12、3分、それで、よーやくこちらのお湯を見つけることができたときは、嬉しかったなあ、もう(^.^;>
湯の岐川の土手沿いに建てられたこちらのお湯、ロケーションがまずサイコーです。湯の岐川の清流がまず美しい。流れの脇の盛り上がった土手にはいくらか雪が積もりはじめ、いい感じの白さです。大きな岩が横っ腹に刺さってる、おお、写真のままのユニークな湯小屋まで降りていって、
「こんにちわー」
と料金箱に200円入れてお邪魔すると、お。先客あり。
手拭の頬被り、風呂脇に腰かけて内職らしい作業をしてられる、おばあちゃんです。おばあちゃん、軽で30分ほどのところからやってきたという地元の方でした。
「いやなあ、家にいても冷えてくるばかりなんでときどきここにあったまりにくるんだわあ。私はもう出たとこだけど、あんた、入りなせえ」
というわけで風呂脇で内職するおばあちゃんとお話しながら、僕だけ入浴することとなりました。
ああ、いいお湯だ・・・(^^;>
肌に染みる、新鮮極まりない、澄んだ、綺麗なお湯でしたねえ。鼻腔吸いを敢行してみると、お湯の底のほうにかすかーな石膏臭が感じられました。
「ああ、おばあちゃん、ほんとだ、凄くいいお湯ですよ」というと、
「そうじゃろ、そうじゃろ」と我が事のように喜ぶおばあちゃん。
湯小屋のガラス窓のむこうでは雪が舞い、その下には湯の岐川の清冽な流れ・・・。
ああ、温泉好きでホントによかった、と心から思える、指折りの入浴体験となりました。温泉の神サマ、有難う<(_ _)>
PS.まさかこちらにキャンディさんがきてられるとは思わなかった。今日投稿するときにクチコミを発見して仰天しました。嬉しい驚きです。好みが似てるとは思っていたけど、まさかここまで・・・あ。返信は結構ですよ。
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