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湯ノ花温泉と言えば、お隣の木賊温泉と並び、奥会津の温泉地として知られ、民宿と旅館を合わせても十数件しかない小さな温泉街を形成しています。湯端の湯はそんな湯ノ花温泉の最奥に位置し、同温泉で最古の源泉を用いた共同湯です。
アクセスは弘法の湯を左に見ながら湯ノ花大橋の手前の脇道を左折し、そのまま300メートルほど直進すると左側に湯小屋が建っています。裏手には温泉神社も祭られていました。湯小屋前はバスの発着場にもなっているので駐車禁止との張り紙ありますので星酒店さんで駐車させていただき、散策を兼ねて徒歩で向かうと良いでしょう。
お風呂は内湯が男女各一のシンプル構成。その他、湯ノ花温泉の共同湯ではここだけという地元民専用浴槽もあります。壁には世界地図が貼ってあり、なかなかグローバルな一面もあって微笑ましくなりました。浴槽はコンクリ製で楕円形を4分割した7-8人サイズ。源泉は複数の湯口から出ますが、常時投入されているのは向かって右側の湯口で、激熱の湯が注がれています。左側にある蛇口や極太の塩ビ管からも源泉が出るようになっており、特に後者はコックを捻ると、法外に多量の源泉がドカドカと出てきます。
独自源泉の湯本の湯は無色透明の単純泉ですが、湯温は60度を軽く超え、湯船内も激熱のことがしばしば。前回も体感50度でとても入浴できる状態ではなく、迷わず加水させていただきました。また常時投入されている湯口は塩ビ延長管につなげると、ほとんどの源泉を浴槽外に逃がすことができるようになっています(添付写真参照)。湯ノ花特有のさっぱりとした肌あたりながら、しっかりとした浴感で、温泉に浸かったという充実感が味わえる一湯です。
大きく開けられた窓の外に視線を向けると、裏手の温泉神社に祭られた小仏がひっそりと佇んでおり、馬頭観音と漢字で彫られたものや江戸後期くらいと思われる阿修羅像が見受けられました。温泉と信仰が昔から強く結びついている証左でしょう。前回訪問したのは平日の午前中、終始貸切状態で、長閑に流れる時間を楽しませていただきました。700年の歴史を誇る湯ノ花温泉ですが、どんなに時代が変わっても湯小屋の中だけは、今も昔も同じ時間が流れているようです。9人が参考にしています