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投稿日:2013年7月24日
法師の湯など真似ずとも・・・、 (多郎兵衛旅館)
sinさん [入浴日: 2013年7月20日 / 2時間以内]
55.0点
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44.0点
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55.0点
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0 - 点
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2年位前、温水プールに併設された日帰り温泉を訪ねたことがあって、風情の無い、無機質な造りにがっかりして帰った。その時から「名の通った小安峡温泉なのだから旅館の風呂ならば・・・、」との思いがあって、口コミで比較的評価の高い多郎兵衛旅館を訪ねた。
旅館の前に車を止めて玄関を入ると、若い仲居さんが応対に出てくれた。言われるままに奥に進むと、大浴場薬師の湯がある。脱衣場には籐籠しかない。「貴重品はフロントに預けるように」との張り紙があった。浴室は広く、湯船は15人ほどが入れる大きさだ。含芒硝ー食塩泉。湯温は42度弱位である。循環だが絶えず結構な量の源泉が投入されている。浴室の造りは、確かに法師の湯を真似ているようだ。だが、行灯風の灯りまで真似ることはあるまいとも思う。
露天風呂は、一旦服を着て更に奥に進む。露天も石造りだがお湯は掛け流しだ。当然ながら露天風呂のお湯の方が鮮度が良い。湯温は42度強位。8人サイズの大きさで、塀に囲まれている。
三宝の湯は、離れの湯小屋にある。下駄を履いて少し歩く。湯船は2m四方の大きさで、掛け流しのようだ。湯温は41度位、カランが一つあった。
実は、一番気に入ったのは露天風呂の脱衣場だった。四畳半ほどの大きさで、部屋全体が、年季で黒くなった様に見せかけた木造りで、昭和初期のような温もりと優雅さがあった。ひっそりと連泊したい宿と思った。9人が参考にしています
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