口コミ一覧 (口コミ最新投稿日:2021年9月11日)
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大浴場の露天風呂がメタケイ酸たっぷりのトロトロ湯で、さらに青みがかっていて、お肌がしっとりしました。
内湯は透明でしたがこちらもトロトロ湯!
貸し切り風呂も有るので、コロナ対策もばっちり😃✌️
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嬉野を後にし訪れたのが、ここ湯布院。その街中外れの少し高台に建つのが今宵のやど「野蒜山荘」である。いかにも山荘風といった建屋に写真写り(笑)の方が良いアプローチはまずまず。
一般家庭のような玄関戸の先、館内に足を踏み入れると目の前は壁。圧迫感を感じつつ左に目をやればそこはロビーなのか?通路なのか?所狭しとテーブルソファーを置き、フロント脇には土産品を並べ、見た目にも殺風景。客室共々多少のほころびも見られ、流行のモダン風な佇まいなどといった雰囲気は全く感じられない。
立ったまま記帳を済ませ、何もでないので座ることもない。一息つくのは客室だと2階「開冬」の間へ案内されたのである。
8畳1間の室内にも気品や目新しさなど感じられない。踏み込みも狭くて窮屈。おまけに玄関の木造ドアにもガタがきていて、カギの調子も悪い。(シャワートイレはありがたく、1階客室は露天付きなのでグレートは高いと思う)ただ、広縁の窓が広めに取られていたので少し開放された気分にもなる。ここでの居心地の良さはロケーションの良さにあるのだ。
広縁の椅子に腰掛け外に目をやれば、左手正面には由布岳が間近に迫り山の頂きまでハッキリと見えるのだ。その山裾に沿うように点在する民家の屋根などが緑の中にしっとりと溶け込んでいる。翌朝には、強い日差しを放ちながら由布岳山頂の右手より拝めることのできた朝日もまた格別だった。
温泉へ向かう木造の渡り廊下には、とても味わいがある。手前から「ほたる、やま、きり」の順に10㍍程の間隔をとって設けてある貸切風呂は、檜や岩の内湯+全て岩の露天付き。いずれも構造は似通っており、静かに入浴できるのもいい。
ここの湯は周辺の他宿とは異なるそうで、少し熱めの湯に浸かればツルツル感がありとても肌触りがいい。かすかな硫黄の臭いに湯の花もちらほら、少し青みがかってるようにも映る湯色も良し。いい湯なので温泉意欲も増すばかり、何度利用したことだろう。
きりの湯の露天にのみ前方に目張りがないため、他より開放感を味わえる。湯に浸かればその目線の先に見える緑が鮮やかで、春らしいさわやかな風も心地良いのだ。(腰を上げれば左手に由布岳を見ることはできる)辺りはとても静かで夜など風の音のみ。右手遠くには湯布院の街灯りも見え、少し幻想的な雰囲気もいい。
ただ、自然相手の温泉(露天)なので湯船には浮游物も見られ、建物もやや清潔感に欠けるので潔癖症の方には不向きかも。湯上り後は爽快そのもの。腰に手をあて150円のコーヒー牛乳をグイッと飲み干す、この快感がたまらない。他、きりの湯の所に足湯を設け、館内には男女大浴場を1ヵ所ずつ設けてある。
食事は朝夕とも畳の宴会場にて戴いたのだが、朝食は素晴らしい。大籠に盛られた幾つもの小さな器に何種類もの山菜が小分けして盛り付けられ、見た目にも鮮やかでバラエティにも富んでいる。この素朴で惣菜のようなメニューこそが、とても美味しくて炊きたての飯も進むのだ。茶碗蒸し、焼き魚、味噌汁なども温かいうちに戴ける。品数も豊富で味も良い、これが朝のメニューなのかと正直驚いた。
また、和洋折衷だった夕食もまずまず。ごぼうをベースにしたスープをはじめ、前菜など洋風にアレンジ。定番?の地鶏鍋に炊き込みご飯など、朝夕とも素材を上手く引き出し、その土地の味覚が添えられていたのも良かった。
ただ一つ惜しい点は「落ち着いて召し上がれない」こと。隣に厨房があるため常時扉が開いた状態なのだ。奥からはスタッフの勇ましい声やら食器を洗う姿に音などの雑音が響くわ、手際は良いがドタバタと足早の仲居さん。「美味い料理なのに」と思ったりもしたが、このアンバランスなところが長所なのか?少し微笑ましくも感じたのだ。
館内、客室に限って言えば思ってた以上にシンプル過ぎて(笑)辛口なコメントになったけど、何もないところに魅力があり、そんなところが宿(山荘)らしさなのかもしれない。と後々気付くことになった。
フロント業務をされてた男性の方は好印象。湯も新鮮なら料理も新鮮といった具合に中味で勝負してる宿なのかもしれない。色んな意味でとても印象強く、癒しを求めるには適した宿だった。いい思い出になった2泊3日の旅である。0人が参考にしています
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