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木材にこだわった建物は、静かな山のいで湯にマッチしている。
内湯の浴槽も高野槇を使用し、室内も木材をを基調とした造りで、山のいで湯には木材がやはり似合う。浴槽には手すりなどのバリアフリー設計がなされているのも親切な試みである。露天風呂もあり、こちらは岩造り、山の緑と眼前の清流を眺めながらの入浴は実に快適である。湯もぬるめで、好ましい。
内湯からあふれた湯が、露天の浴槽に流れ出る形式で、一見掛け流しのように見えるが、排水口もあり、循環はされている様子。
泉質は、ナトリウム・炭酸水素塩泉で、実に柔らかな湯である。適度なぬめり感のため湯上りの肌触りが良く、所謂すべすべ肌となる。やはり天然温泉の効用なのだろう。
大阪から十分に日帰り可能で、このように静かな山のいで湯を満喫できることは有難い。空いている平日に行くのがまた格別、貸切に近い状態で入浴できる。畳敷きの無料休憩所もあり、湯治にも向く。泉質が良く景色も良い、かつ静寂という、温泉としての基本が押さえられているところに好感を抱く。また、入湯料も510円と妥当である。0人が参考にしています