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平日の昼間に訪問しました。リタイアされた世代の山歩きが趣味という方が数人入っていましたが、キャパ的にはガラガラと言って差し支えありませんでした。場所は、国道169号線の道の駅上北山から県道に入って20分ぐらい。1車線~1.5車線、落石ありの林道モードです。運転にはご注意を。山深く、川沿いの絶好のロケーションにありまして、その割には近代的な新しい施設でした。木をふんだんに使った感じでして、特に浴室の梁の様子は一見の価値あるでしょう。大樹の湯と渓谷の湯が男女日替わりでして、私が入浴したのは大樹の湯でした。
浴室は内湯が大浴槽1つ。木でできた浴槽に流し素麺のように上から湯が注がれています。特徴のない単調な湯でした。硫黄泉と書いてありましたが、硫黄の香りを感じなかったです。やや塩素の香りがたちました。循環・加温・消毒ありということで、少しもったいない使い方になってしまっています。湯温は40度くらい、長湯可能な感じで柔らかい肌触りはあります。川のせせらぎと木々の色合いを感じながらの入浴はなかなか乙なものでした。露天風呂はとってつけたようなこぢんまりとしたもので、外気にあたれる程度のメリットしか感じませんでした。ほとんどの時間を内風呂で過ごしていました。
アクセスの面で少し難儀するようなところですし、紀伊山地の懐深くに入り込んだ、まさに秘湯と呼ぶにふさわしいのですが、いろんな意味で文明の力が作用しているところでもあります。鄙びた山間の湯というのを期待するのは、都会人のエゴかもしれませんが、湯だけは自然のままに供給してですよ、もう少し硫黄の香りを楽しめたりできないものかと思いました。点数は普通の3点としましたが、少しおまけです。
帰りに受付のおばちゃんと長話をしました。ここのおばちゃんのお人柄に一番癒されました(笑)
料金は村外大人700円・子ども350円になっていました。シャワーやカランは普通にありますが、ボディーソープはあるもののシャンプー・リンスはありませんのであらかじめ用意しておくといいでしょう。0人が参考にしています