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2006/05/14入湯。
朝10時に訪問したのですが、浴室はすでに満杯状態で人気の高さがうかがえました。かけ湯をして内風呂にはいったのですが、皆さんの口コミ通りのぬる湯(推定39℃程度)で、長湯には最適です。私が入った時はヌルヌル感は弱く、ややツルスベという程度でしたが、細かい泡がビッシリと着き泡々度はなかなかのものでした。
10人程度の内湯のみで、カランが5(シャンプー&石鹸類なし)ということで規模は小さいですが、清潔な浴室内にはほのかな硫黄臭が漂い、加水、加温無しの源泉が掛け流されて快適な入浴を楽しめました。こんなに良い湯で200円ですから、銭湯代わりに利用する地元の方たちで混んでいるのは当然といえば当然。むしろ、みなさんさりげなく譲り合っての入浴も、湯が良いですからまた楽し、といった気持ちになってしまいます。
ただ、有乳湯に車でたどり着くまでには、画像のように細い石畳の道をぬって行かなければなりません。あまりに細いので当初は車通行禁止かと思ったくらいです。運転に自信のない方は画像と反対方向に20メートルほど下りると、青木村の共同駐車場がありますので、そこに車を置いて徒歩(およそ100メートルほど)で行った方が無難かもしれません。石畳の道の両側には風情のある木造旅館(ますや旅館さんなどは重要文化財)や道祖神が祀ってありますので、けっこう楽しく足を運ぶことができると思います。
青木村は、山育ちの私が見ても山あいの景色がとても美しい上に、この有乳湯や沓掛温泉の小倉の湯など共同湯の名湯があり、しかも温泉地の風情が色濃く残っている、素晴らしい温泉地だと思います。特にぬる湯好きな方にはぜひお薦めしたい「ぬる湯聖地」です。11人が参考にしています