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投稿日:2013年5月4日
共同浴場に共通の様式美のようなもの (荒瀬の湯共同浴場)
練馬春日町さん [入浴日: 2013年4月12日 / 2時間以内]
44.0点
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今年で6年連続となる4月の八九郎詣での前座として、大湯温泉に立ち寄ってみた。4つある共同浴場の中で大湯のシンボル的存在の荒瀬の湯を選択。
その日は4月半ばというのに雪の舞う寒い日だった。平日の朝なので空いているかと思ったが、地元のお年寄りと思しき先客が5、6人入浴していた。入浴料は180円。ちなみに同じ源泉という隣の温泉アパート白山荘は150円。
脱衣所から数段下りた男湯には長方形の4、5人サイズの浴槽があり、それをコの字形に十和田石を敷き詰めた洗い場が囲む。左手前には湯枡が見える。シャワーを備えたカランはなく、壁には小さな鏡ひとつ、共同湯に共通のシンプルさが醸し出す様式美を感させる。
湯船に手をつけてみるとやや熱めの湯だったので、何度も掛け湯したあと、静かにからだを湯船に沈めた。無色透明なクセのない湯。湯底からは時折、気泡が連なり、湯が下から供給されているのがわかる。真に足元湧出かどうかはわからないが、泉源が近いことは間違いないと感じさせる新鮮さ、力強さがある。湯枡の湯を口にふくんでみると控え目にタマゴ味が感じられた。
ついつい温泉に個性を求めがちだが、日常の湯にはこのような飾り気のない浴舎と主張の少ない塩化物泉の方がしっくりくるのかもしれない。2人が参考にしています
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