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昭和31年に建てられ時代を感じさせる洋館風の宿は温泉を心から愛する現オーナーの哲学が浴槽に表れていました。綺麗に磨かれた玄関のガラス戸、源泉の成分で出来た千枚田の様な浴室、主人自らが採った山菜料理の数々は近代的な温泉リゾートホテルでは決して味わう事が出来ない貴重な体験で、本来温泉とはこうあるべきなのではと教えられた気分でした。どうしてこんな山奥で(携帯電話も通じない)やっているのか少々気になってご主人に聞いてみた所、富良野出身でここに来る前は今では秘湯ファンならずとも有名なトムラウシ温泉(昔の建物時代)の支配人だったいう話を聞いてなるほど納得でした。極上の温泉とその湯の良さが伝わる浴室そしてそれらを演出出来るご主人がいるこの宿は「心から来てよかった」と思わせてくれました。帰り際姿が見えなくなるまで見送ってくれたご主人の姿が今でも忘れられません。
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