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4月15日、再訪してきました。午後4時半、広い露天は貸し切り状態で、私一人でした。120坪の露天は入っているだけで気分がいいものです。
仲居さんに教えられたとおり、温泉に入る前に先ず竹柄杓一杯を飲泉。静かに湯船に入ったが、竜宮の湯は間歇的に源泉が注がれており、温度が一定に保たれるようになっている。それに、湯船の底や横から源泉が圧注されており、湯船の温泉を強制的に撹拌するような仕掛けも考えられていて、感動した。
ここは女性に優しい旅館で、女性にはこの混浴の竜宮の湯のほかに、内湯が3つに露天が1つある。これに対して男性には、内湯が1つだけである。男性用の内湯は微温湯で、72度の源泉が40度ぐらいに下げられている。加水せずに温度を下げる工夫にも感動する。
食事はすごいというものはないが、なかなかのもの。それより仲居さんや番頭さんたちの機敏な動きにはいつも感激する。今回のヒットは、廊下を歩いていた時のこと。私の浴衣を見て一人の仲居さんが「旦那さん、その浴衣は丈が合っていませんね。換えましょう。お部屋は何番ですか」ーーと。風呂から部屋に戻ると、体にぴったりの浴衣が届いていた。とにかく気配りの出来る人がそろっている。ここが老舗のゆえんだろう。5人が参考にしています