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都心の目と鼻の先(尼崎から二駅目、大阪からでも四駅目)に、これだけのお湯が沸いているとは驚きました。前から一度訪ねたかったのですが、休日は混んでいるとのことで、二の足を踏んでいました。たまたま都合よく平日に行く機会をつくることができ、初めて訪ねたのですが、とても気に入りました。
まずはお湯の良さです。鉄分を含む有馬の金泉に似た食塩泉は温泉らしさを強烈に感じることができます。しかもそのお湯が掛け流しで供給されているとは。高温湯や壺湯は湯舟が大きくないにもかかわらず、多量の湯が供給されています。他の施設では源泉掛け流しではあっても、この大きさの湯舟ならちょろちょろという感じのところが多い中、健闘していると思います。
2つ目は湯舟が工夫されていて、充実している点です。壺湯はどこにでもありますが、ぬる湯全盛時代において、高温湯(しかも源泉)があるのはうれしい限り。深さ110cmという男湯にある立湯もよかったです。岡山真賀温泉の幕湯や山口長門湯本温泉の恩湯を彷彿とさせると言えば大袈裟かな ^^; サウナも広いですし、水風呂もありますし、満足できました。
ちなみに、ここの高温風呂は加熱せず、源泉そのものだったと思いますよ。お湯の表面に油が浮いたように見えるのは、酸化する前の鉄分である可能性があります。高温風呂は小さいので、鉄分が酸化してしまいきらないのではないでしょうか。もっともおっさんの整髪料という恐れもなくはありませんが。源泉を供給している湯舟が3種類あって、その規模が異なるため、壺湯=褐色がかるけれど、ほぼ透明、高温湯=黄褐色、大きい露天風呂=褐色というように、お湯の鉄分が酸化していく過程を比較できるのも興味深いことだと感じました。1人が参考にしています