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投稿日:2009年6月7日
八町温泉共同浴場 改装前のレポート (八町温泉共同浴場)
paw_pawさん [入浴日: 2009年1月1日 / 2時間以内]
55.0点
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JR川口駅前の国道252号線を400号へと入り、数キロ先の山間にあるのが八町温泉。野尻川を挟んだ対岸には玉梨温泉の共同湯もあります。野尻川の川岸に位置し、道路から土手下へと歩いていくと、すぐに湯小屋が見えてきます。朝方4時少し前の到着でしたが、既に地元の古老が一人入浴を済まして出てくるところでした。
中に入ると左右男女別の簡素な脱衣所があり、その奥に湯船が見えます。脱衣所はカーテンなどの目隠しがないうえ、水着やタオル着用の入浴は禁止との張り紙もありました。女性の入浴はかなり難しそうです。湯船は5~6人サイズの長方形、コンクリ浴槽が一つで混浴。源泉は八町温泉の亀の湯と玉梨温泉の町営源泉二つが注がれたブレンド温泉となっています。もともとは亀の湯だけだったのが、源泉量が減ったため玉梨温泉も利用するようになったとのこと。とは言っても投入量は今や玉梨源泉のほうが2倍近く注がれているように見えます。双方とも無色透明ですが、亀の湯のほうは炭酸のシュワシュワ感が強く、大き目の気泡が目視で確認できました。
湯温は玉梨源泉のほうが2~3度熱めの体感43度。湯船内で体感40~41度やや温め。投入量は二源泉の合わせ技で溢れ出しも充分。湯船内で湯が対流して鮮度も抜群。双方の源泉とも炭酸飲料を飲んだときのような刺激感は全くないですが、重曹臭があり、炭酸特有の鼻に抜ける苦さがありました。あたりが良く、柔らかでサラサラした浴感。玉梨源泉だけの湯よりもマイルドで長湯向きの湯になっている気がします。
湯船の鄙び方も素晴らしく、湯の成分で大理石のような赤錆色の折出物が均一にコーティングされていて、なんとも味わい深い趣です。土手の護岸された斜面をそのまま壁として利用している浴室は、天井が高く開放感もあります。壁には寄付をした人のプレートがずらりと並んで壮観です。現金だけでなく、桶やバケツを寄付している人もいました。地域や利用者が一丸となって支えている共同湯で、入浴に感謝感謝です。その後、再訪するとお湯が灰色がかった貝汁濁りなっていました。地元の方に伺うと数日前の地震で湯が濁ってしまったといいます。暫くするとまた元に戻るともおっしゃっていました。次回訪問すると確かに元に戻ってました(笑)。
※写真は上が湯船、下が湯口です。地元の方が置いていったのでしょうか、飲泉用のワンカップが心に滲みます。やっぱり共同湯は最高です。3人が参考にしています
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