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大正12年創業で、もともとは吊り橋を渡っていく湯治湯だったそうだ。昭和30年代からバリアフリーを先駆けたご主人の後を引き継ぎ、女将さんは今もちょこちょこと宿の手直しをされているとか。
「お金がかかってしょうがないのよ」と笑う女将さんは、ロビーに飾られた幾つもの絵画なども丁寧に説明してくれた。若くして亡くなった絵描きの弟さんの作品だそうだ…。
浴場もひっそりとしていた。
男性は檜の湯で少し白濁した茶褐色。循環湯だが土の匂いというか、木の朽ちた様な香りがする。浴感は上々。
客のニーズに対応したジャグジーやサウナもある。
隣にある源泉は山グミの渋みを思い起こす特徴的な味がした。ゴクゴクとはとても飲めないが静かに口に含むとそれ程不味くない。
サウナも利用したからか浴後はなかなか火照りが収まらなかった。静かなロビーのソファで休憩していたら、暫く寝てしまいました。4人が参考にしています