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投稿日:2022年11月6日
源泉かけ流しのぬる湯を楽しむ最高の湯宿… (湯岐温泉 山形屋旅館)
きくりんさん [入浴日: 2021年10月27日 / 1泊]
55.0点
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44.0点
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44.0点
源泉かけ流しのぬる湯を楽しむ最高の湯宿
天文3年(1534年)に開湯した湯岐(ゆじまた)温泉の最奥に佇む、湯治場風情が残る木造2階建ての温泉旅館。平日に、一泊二食付の湯治プランで利用しました。
この日は、2階の6畳和室に宿泊。トイレは共同で、窓から貸切風呂がある棟と岩風呂を望む景色です。
早速浴衣に着替え、先ずは旅館の目の前にある岩風呂へ。女性専用タイムもありますが、それ以外は基本的に混浴の湯小屋です。日帰り入浴の場合は、山形屋旅館で入浴料を支払いますが、宿泊客は一晩中無料で何回でも入れるのが魅力です。
実際に、宿に到着してすぐと、就寝前、そして翌朝にも、足元湧出の岩風呂のぬる湯をしっかりと満喫できました(詳細は、岩風呂の口コミで)。
夕食は部屋で。お品書きはなく、刺身蒟蒻やお造り(鯛・サーモン・ハマチ)、子持ち鮎の塩焼、メンチカツ、煮物やチンゲンサイのお浸しもあり、湯治プランなのに十分な量。また、種類豊富な地酒のラインナップも魅力です。この日は、一歩己の純米吟醸酒をチョイス。もっきりで注がれ、フルーティながらしっかりとした味わい。また、鮎の塩焼きに添えられた朴葉味噌も旨い。会津中将の季節限定ひやおろしも追加。すっきりとした飲み口ながら、力強さも感じる旨味。ご飯と椎茸とニラの味噌汁、香の物、デザートの梨でお腹いっぱいになりました。
部屋で一休みして、別棟の貸切風呂へ。空いていれば、無料で自由に使えます。棚にプラ籠が置かれた狭い脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、1人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、一般的なものです。
2人サイズの石造り内湯があり、こちらも無色透明の単純温泉が源泉かけ流し。湯温は、41℃位です。ホースから注がれ、口に含むと微かに玉子臭がしてまろやかな味。肌がツルツルする浴感です。循環・消毒もなし。窓を開けると、森の景色が広がっています。また、使いませんでしたが、ここだけ加温できる装置もありました。
朝食も部屋で。焼き明太鰯主菜の和定食です。きんぴら・温泉玉子・金山納豆・漬物と体に優しいメニュー。浅利の味噌汁とご飯で満足しました。
帰ってから、詳しく山形屋旅館の公式HPを見てみると、純温泉協会のリンクが貼られており、浴槽毎の源泉や湯使いが出ていました。
それによると、内湯の貸切風呂は掘削自噴泉のみ使用とのこと。岩風呂と比べて、湯温が高いのはそのためのようです。でも、せっかく山形屋旅館に泊まったなら、岩風呂とセットで楽しみたいですね。
〈源泉名: 湯岐温泉 山形屋[混合泉]〉
泉温39.3℃ PH9.6
主な成分: ナトリウムイオン41.7mg、カルシウムイオン1.2mg、アルミニウムイオン0.1mg、フッ化物イオン0.9mg、塩素イオン4.4mg、水酸化物イオン0.7mg、硫酸イオン11.4mg、炭酸水素イオン22.0mg、炭酸イオン34.3mg、メタホウ酸イオン0.4mg、メタケイ酸55.1mg、成分総計0.1730g
※掲示されていたのは混合泉の分析書で、掘削自噴泉のみの分析書はありませんでした。20人が参考にしています