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茅葺き屋根の湯宿。何年かおきに葺き替えなければならないとのこと。今年は雪がまだ少ないが、それでも雪下ろしはおこなっていると女将さんは言っていた。やはり、傾斜の大きな屋根の雪下ろしは大変と思う。建物の中の廊下は、藤ござ敷きとなっており、素足にも優しい。その他の柱、棚の上は、埃一つ無く綺麗に掃除をしてある。部屋は、ガラスの入った障子戸があり、外の光が入ってきて、戸を閉めていても明るい。昔を思い出した。人数の関係で、部屋は狭い部屋で、いつもなら不満がでるのであるが、今回は、こたつに暖まりながら、これくらいで十分かなと納得した。入り口の1畳ほどの踊り場と出入り口の戸が非常に気に入った。火災に気を配っており、食事所でもたばこは禁止となっていた。この歴史的遺産を残していくためには、仕方無いことと思う。(消防法の関係で、このような建物は今後は作れないとのこと。)
温泉の湯船はそんなに大きくなく、4人も入ればいっぱいとなってしまう。3本の滝口から落ちてくる。打たせ湯は好きな方であるが、チョット熱くて(源泉60℃)、残念ながら、湯船に浸かることに専念した。お湯は、無色透明、ph7.1で、体には優しい。露天は無いが、内湯の天井が天然の換気として、抜けてある。そこから吹き込んでくる風が、冬の寒さを感じさせる。この源泉のお湯が、そのまま流されていく。湧出量が非常の多く、まさに湯水のごとく流していく。温泉街の道路のヒートポンプに使用しているとのこと。だから、このあたりの道路には雪が溜まっていない。また、食事所の床も温泉の熱を使った床暖房となっており、ポカポカとして気持ちの良いものであった。雪の多い場所で、温泉の湿気で、木で出来ているものは、常に取り替えていかなければならない。歴史的な遺産を維持していくのは大変と思うが、後生に伝えていって欲しいと思う。
また、携帯の通話エリアとなっており、非常によかった。7人が参考にしています