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過日宿泊で利用させてもらいました。下仁田の市街地から僅かの距離なのに、野生の猿に出くわす程の自然に囲まれた立地にひっそりとある宿です。
先ずは建物がシャビーです。玄関をくぐると長いこと使われていなかったかのように埃をかぶった無人の帳場がお出迎え。思わず「やばいかも…」って、不安がよぎりました。部屋もそれなりにシャビーでしたが、辛うじて個人的には許せる範囲。けれどもカップルにはあまりお薦め出来ないかと…。そんな中、先ず驚いたのが「当室は鍵がありません」という説明。「鍵穴があるのに何故?」って尋ねたのですが、「とにかくありません。貴重品の管理には気を付けて下さい。」って(汗)。廊下に面した形で同じ間取りの部屋が並ぶ建物構造だけに、一度間違えて隣の部屋を空けてしまい、お隣さんとかなり気まずい雰囲気になりました…。
続いてお風呂。諸々の説明を散見すると非常に特徴のあるお湯のようですが、何せ湧出量が極微量。にも関わらず、男女別に露天&内風呂と計四箇所に供給しているためお湯のイキという意味ではとても評価するに値しないと個人的には感じました。そんな湯量なだけに露天も内風呂も浴槽がとても狭く、四肢を広げてノビノビと…という状態にはなれず、開放感はゼロに等しかったです。春先の来訪だったのですが、その時点で露天にはかなりの虫の死骸が浮いていたので、夏場とかはもっと大変なことになっているかも知れません…。自然に囲まれているというのはそういうことなのですが。
更に食事の配膳時間を聞いてこないので、逆にこちらから尋ねたのですが、「到着が早い方から順に配膳するのでお約束は何とも…」との回答。それではこちらも困るので、取りあえず18時頃という約束をしたものの、夕食にありつけたのは20時。流石に連れの面々に対して、申し訳なくて居たたまれなくなってしまいました…。(半ば諦めもつきましたが)朝の布団上げ&朝食も同様でした。チェックアウト一時間前になって朝食を配膳する温泉宿というのは如何なものでしょうか。食事はそれなりに美味しかったですが、前の方も書かれているように妙にタンパク質が多く、女性は辟易するかも知れません。
露天風呂に向かう道すがら建設中も散見される小綺麗な離れ(←写真やパンフに使われる部屋はここだと思います。本館は…。)や作りかけのスロープなどがあるのですが、他に設備投資をすべき場所は幾らでもあるような気がして、半ば滑稽に映りました。
とにかく、殆ど良い想い出が無くてこんな紹介になってしまいましたが、個人的には(殊宿泊に関しては)お薦め出来ません。決して安い宿泊料ではないのですから、宿の方は以上の点について改善をされた方が失礼ながら良いかと思われます。11人が参考にしています