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投稿日:2025年1月31日
安代温泉の風格ある木造3階建ての湯宿… (安代館)
きくりんさん [入浴日: 2023年7月10日 / 滞在時間: 1泊]
55.0点
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44.0点
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55.0点
安代温泉の風格ある木造3階建ての湯宿
湯田中渋温泉郷の安代温泉街の中心地に佇む、明治35年(1902年)に開業した木造3階建ての老舗温泉旅館。11年ほど前に一度日帰り入浴をしていますが、今回は平日に一泊二食付で利用してみました。
この日は、3階の4畳半次の間と10畳和室をぶち抜いた「ききょうの間」に宿泊。トイレ付で、既に布団が敷かれています。窓から、温泉街の石畳を望む景色です。
早速浴衣に着替えて、2階にある男女別の大浴場へ。左手へ廊下を進んだ突き当たりに、大浴場「竜宮風呂」があります。
近年リニューアルされたのか、とても綺麗です。棚に籐籠が置かれた脱衣場には、ドライヤーも完備。浴室に入ると、右側に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、メーカー不明ですがお洒落なボトル入りのものです。
窓際に7人サイズのタイル張り波形石枠内湯があり、無色透明のナトリウムー塩化物・硫酸塩温泉(源泉名: 共益会 11号ボーリング)が、源泉かけ流しにされています。泉温91.3℃を加水・加温せず、43℃強位で供給。PH8.3で、肌がややスベスベする浴感です。循環・消毒なし。湯口の湯を口に含むと、ちょっぴり塩化物臭がして薄塩味がします。窓を開けてみると、崖の景色。ずっと貸切状態でまったりできました。
夕食は部屋で、信州の旬の味覚に舌鼓。お品書きはなく、女将さんが説明してくれます。食前酒は梅酒。先付は、トマトの冷製スープ・玉蜀黍のムース・わさび菜の醤油煮・蓮根餅・ミニかき揚げ・鯛のマリネ。地酒の緑喜がすすみます。お造りは、鯉・鮑茸・サクラマス・馬刺。煮物は、根曲がり竹と豚肉。野菜の酢の物、スナップエンドウの胡麻和え、鶏肉とウドの胡麻和えも。鍋物は、鴨鍋。山女の塩焼きは焼き立てで、信州牛のステーキも美味すぎます。山菜の炊き込みご飯・野沢菜漬け、茶碗蒸し。デザートに、チーズケーキとさくらんぼでお腹一杯になりました。
一休みして、もう一つの大浴場「古代風呂」へ。先程とは逆に数段階段を上がって、また左手へ廊下を歩くと朱塗りの小さな太鼓橋。浴室は、その先の少し階段を上がった所にあります。
こちらもリニューアルされたのか、とても綺麗です。棚に籐籠が置かれた脱衣場には、ドライヤーも完備。反対側にも出入口がある変わった造りです。
浴室に入ると、左側に3人分のシャワー付カランがある洗い場。アメニティは、同じものです。
奥に2人サイズのタイル張り石枠内湯があり、湯温は46℃強位で供給。循環・消毒なしで、鉄瓶の湯口から注がれ源泉かけ流し。浴槽が小さな分、激熱なのかな。窓を開けてみると、民家の景色です。
また、手前に1人サイズの木造り内湯もあり、湯温はこちらも 46℃位。薄茶色の細かい湯の花が大量に舞っています。激熱の湯と格闘しつつ、ずっと貸切状態でまったりできました。
湯上りに、玄関横のお休み処へ。3000冊以上の漫画があり、静かに夜が更けていきます。
朝食は、1階の広間で。焼き鮭と湯豆腐主菜の和定食。サラダ・茹でスナップエンドウ・温泉玉子・浅蜊の佃煮・郷土料理のやたら漬・納豆。海苔鯖缶と根曲がり竹の味噌汁、漬物と御飯、デザートにブルーベリーヨーグルトでお腹いっぱいになりました。
主な成分: リチウムイオン1.0mg、ナトリウムイオン351.9mg、マグネシウムイオン0.4mg、カルシウムイオン65.1mg、ストロンチウムイオン0.2mg、フッ素イオン1.7mg、塩化物イオン482.8mg、臭化物イオン2.5mg、ヨウ化物イオン0.7mg、チオ硫酸イオン2.6mg、硫酸イオン234.4mg、炭酸水素イオン53.7mg、メタケイ酸196.8mg、メタホウ酸69.4mg、メタ亜ヒ酸1.9mg、成分総計1.504g
※なお、掲示されていた分析書は平成14年の古いものだったので、共同浴場に掲示されていた令和2年の新しい分析書で成分等を記載しています。18人が参考にしています